ヒガシオオヤマトネコ

血を吸うカメラのヒガシオオヤマトネコのレビュー・感想・評価

血を吸うカメラ(1960年製作の映画)
3.1
心理学者の父親の実験により、常に録画と録音をされながら育てられた主人公が、カメラマンとして生活しながらも自らの持つ衝動をカメラに納めるために実行へと移す

古い映画であり、サイコスリラーのパイオニア的な作品ということで期待を胸に視聴
自らの体験により捻じ曲がった感性から出る衝動、それを実行してしまったこととカメラに撮るという記録、そして、再度、その恐怖を摂取したいという欲望と葛藤が入り乱れている姿や、ラストの瀬戸際で自らの理念に基づく様は、パイオニアと呼ぶにふさわしい内容であったと思う

しかし、色々な作品と比べてしまうと、どうしてもなんだか味気なさを感じてしまう。草分け映画が故に、スリラー映画としてはかなりオーソドックスな内容だった