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ワールド・トレード・センターのcocomilk8o8のレビュー・感想・評価

3.6
『World Trade Center』
実話作品。

本日よりアマプラ見放題配信。

最初から最後まで涙なしで見れなかった。生存が分からない中での家族の葛藤。極限の中で励まし合う同僚。全てに涙した。

2001年9月11日の朝、アメリカ同時多発テロ事件の時、そのビルに急行した湾岸局警察官のジョンとウィル。二人の実話が基。

あの事件の全体的なドキュメンタリーな感じと思って見ると期待はずれとなるだろう。この作品は、生き埋めのシーンと、家族のシーンだけで構成されていて、実話を通して、生と死、家族の愛がテーマとなっている。

死ぬかもしれない極限の中で二人は何を考え、何を思ったか。そして、その時家族はどうしたのか。その心情が痛い程伝わってきて、終始泣きながら見た。
また、救助しようとする人の思い、人情というか、その心に感動し泣けるのだ。

ベタな救出劇なのだが、それが本当の話なのが怖いし、悲しい。でも忘れてはならない出来事。
あの日から今日で22年。風化させてはいけないし、なぜ起こったのか、本当の真実も知る必要がある。

NYは大好きで、2年に一度は遊びに行っていた。トロントからは飛行機でたったの1時間。
当時、その時期に友達とそろそろNY行きたいねと話していたが、TIFFの時期でもあったので、そっちを優先した。
その日は明け方まで仕事していたので、起きたのが昼過ぎで、留守電に日本から大量にメッセージが入っていて、「TV見た?戦争になるかも」と。何事かとビックリしてTVをつけたら、現実とは思えない光景が。
それから次にNYへ行ったのは、12年後になっていた。

2002年3月だったと思うのだが、アメリカの放送局(カナダでも見れる)で9/11 Attacksのドキュメンタリー番組を見た。
それは新米消防士があの日ビルに入って、1Fにいた時に崩壊し、生き残った彼のインタビュー形式で撮影されたもの。
当時偶然にフランス人兄弟が新米消防士のドキュメンタリーを撮っていて、この事件に遭遇したので、全て彼らのビデオにその様子が収められていた。とてつもなく衝撃で、そして、その消防士の成長のインタビューも感動したのを覚えている。特にこんな形で彼は一気に経験を積んでしまったことに複雑な思いになった。
調べてみたら、DVDにもなっているようで、サブスクでも再度見れるなら見てみたい。
タイトルは『New York: 11 septembre(9.11~N.Y.同時多発テロ衝撃の真実)』
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