◆あらすじ◆
2001年9月11日、アメリカ・ニューヨークのワールド・トレード・センターに航空機が衝突する。港湾局警察のジョン・マクローリン率いる警察官たちは上階に残された人々を避難させるべく現場に急行する。ビルの中で彼らが行動を起こそうとしたとき、ビルが崩落して彼らは瓦礫の下に閉じ込められてしまう。
◆感想◆
2001年のアメリカ同時多発テロ事件で崩壊したワールド・トレード・センターを舞台にしたドラマとなっており、瓦礫の下に閉じ込められたジョンとウィルの過酷な状況とそれに関わった人々の思いが描かれた群像劇となっていました。
ノンフィクション作品ということもあって、事件に対するアメリカ国民が受けた衝撃がありのままに描かれており、そこには事件により奪われた命に対する悲しみや苦しみとともに、事件により奪われようとしている命に対する助けようという思いが映像としてしっかり伝わってきました。
作品の軸となる2人の港湾局警察官のジョン・マクローリン(ニコラス・ケイジ)とウィル・ヒメノ(マイケル・ペーニャ)はワールド・トレード・センターの中で瓦礫の下に閉じ込められて、救出されるまでの間、生きるために耐え続けます。この映像がかなり息のつまる内容になっていて、彼らの心情がしっかり心に伝わってきました。また、2人の家族が2人が救出されるまでの時間に精神的に追い詰められていく姿も描かれていて、観ていて辛かったです。
娯楽性の少ない作品ですが、奪われた命と救われた命の重みを実感させるものがあり、また、高層ビルに航空機を衝突させるという前代未聞のテロ事件として心に刻みこむ意味で観る価値のある作品だと思いました。
鑑賞日:2024年8月18日
鑑賞方法:Amazon Prime Video