Pinkman

愛と追憶の日々のPinkmanのネタバレレビュー・内容・結末

愛と追憶の日々(1983年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

若くして未亡人になった美しい母・オーロラ。長年周囲の男たちを魅了しつつも誰とも真剣交際せず一線を越えようとしない。

一方娘のエマは自由奔放で明朗快活。母親に結婚を反対されるも自分の信じる道に生きる。エマ美人なのに声と笑い方にギャップありすぎ(笑)

まだ小さい頃のトミーが一人でコートを着て玄関先の階段に腰を下ろし複雑そうな表情で佇む姿が哀しかった。幼く見えても頭と勘がいい子供には辛いね。犬の顔のついた靴で二度足を鳴らす仕草が可愛かった。

子供が3人共とても可愛くて微笑ましい。子ども同士の戯れや犬やゲームで遊んでる姿がちょいちょい出てきてホントキュートだった。オムツに水着でプールサイドに寝かされるメラニーの小さな丸い感じがもうかわいくてw
その中で長男トミーの心理状態が見ていて少し辛かった。

ギャレット演じるジャック・ニコルソンがとても良い!女たらしの不良中年が似合いすぎ!あのニヒルな表情と常にすわった目付き、ニヤっと口角が上がる感じがやたらカッコイイ。腹出てるのにカッコイイ親父!欲に忠実に生きる様が呆れながらもかわいいと思えてしまうから不思議w

フラップがダメ男でも結局許してヨリを戻すのもなんかわかる。妙な弱々しさと可愛げがあるんだよね〜。

一度断ったランチの誘いを数年後唐突に言い出すとか結構ぶっ飛んでる母オーロラ。ギャレットとある意味似た者同士。それでも元夫を亡くした後ずっと独り身を貫いていたオーロラが初めてギャレットを愛し幸せを感じていく様子は良かった。

あんなに元気で明るかったエマが誰よりも先に病気になり死んでしまう。オーロラの家の庭園でお別れの会の時、夫や子供たちがそれぞれ別の友人・大人たちに付き添われて過ごしてる姿は優しい慰めの時間だった。

エマが窓際で横になりながら母親に電話してるシーンと夕飯時に検査と浮気相手との会話を夫に話すシーンに出てくる家の内装が可愛い。

ギャレットの「素直に楽しかったと言ってはならない」という一言が印象的だった。
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