ぽち

マルサの女のぽちのレビュー・感想・評価

マルサの女(1987年製作の映画)
3.8
以前観たことがあるが、確定申告が終わり、世間では政治家の裏金問題が佳境に入るこの時期、どのように見えるのか興味が湧き再見してみた。

きっと腹立たしいことになると想像していたのだが、さすが伊丹監督とその実力に脱帽してしまった。

練られたストーリーと作りこんだキャラのおかげで、ドラマに没頭できるし、現実の腹立たしい問題以前に、各キャラに感情移入してしまい楽しめてしまう。

特に「悪者」という安易なキャラではなく、みんなきちんとバックボーンを持ち、その行動が理解できるところが素晴らしい。

伊丹監督の代表作と言えるヒット作だが、続編が出来ても不思議の無い、というよりもっと観たいと思わせる完成度の高い良作だろう。



余談。
でも、やはり現実世界の「政治家は脱税し放題」ってのには怒り心頭!!
パーティー券だ裏金だと、よくこんなことしていて、国民に税金を払わせられるものだと呆れてしまう。

さて、今後どんな展開になるのか興味津々だが、もはや政治や政治家に対する信頼などゼロと言っていい。
もし信用回復をしたいのなら、マルサの女のような正義の味方が、脱税政治家をばっさばっさと捕まえてくれれば、政治家ではなく「日本」という国に対する希望と信頼は絶対回復すると思うんだけどなぁ・・・・

でも、きっとなあなあで終わるんだろうな。笑
ぽち

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