ハリィしろかわ

マルサの女のハリィしろかわのレビュー・感想・評価

マルサの女(1987年製作の映画)
4.3
伊丹映画の濡れ場について

伊丹十三監督の映画に出てくるおっぱいは大抵、
「愛人のおっぱい」か「オバサンのおっぱい」である。

なので、伊丹映画の濡れ場って、
エロとかセクシーとか淫靡と言うよりも、
なんか「生々しい」。

「なんか、いけないものを見てしまった」という気分になる。

テレビで伊丹映画をやっていると、濡れ場のシーンで家族に変な緊張感が漂っていた。

この「マルサの女」だと、中盤で脱税の疑いがあるオバサンが逆ギレして、全裸になって、「さぁ、ここも探しなさいよ!」というシーン。
あれ、家族の前で見られないっつーの!

おそらく、伊丹十三自身がドキュメンタリーのテレビ番組作りに関わってきた経歴から、女性の裸体をキレイに演出しようという気はあまりなく、「ありのままに」映す傾向にあったのではないでしょーか。
(こじつけ)
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