しどけ梨太郎

マルサの女のしどけ梨太郎のレビュー・感想・評価

マルサの女(1987年製作の映画)
4.0
みんな金に振り回されてる。

ひたすら権藤(山崎努)がいい。憧れてしまう悪役。前半で税務署が人々から税を取り立ててそれに人々が困る様子を描いておくことで、その税務署に対抗する権藤が言ってしまえばダークヒーローのような輝きを獲得している。
権藤側は家族が総出演したのに、税務署側は家族がひとりも出演しなかったのも、観客が権藤に魅力を感じるように仕向けるためのものな気がする。

「マルサのジャック・ニコルソンですから」