しどけ梨太郎さんの映画レビュー・感想・評価

しどけ梨太郎

しどけ梨太郎

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.0

ぼくが政治劇を苦手としているのか、あるいはノーランがそうなのか。

自分で罪を犯しておいて同情してくれなんて、というキティの言葉がすべてな気がするが。

パンフに載っていたプロダクション・ノートと字幕
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ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.0

最近、首まわりの筋肉を鍛えようとトレーニングしているが、トレーニング前後にきちんとストレッチをして、慎重にトレーニングを行おうと思った。

神父(牧師?)が最後まで役立たんの嫌すぎる。

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

流れ的に難民三部作の3作目かと思いきや、労働者のラブストーリー。しかしその必然性を感じる作品だった。

ラジオからはウクライナ戦争の話が流れ、労働現場では現代的な鬱陶しい管理が蔓延る一方で、労働者たち
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マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

4.0

スミスくんがいじらしいね......

長すぎるアクションシーンはもはやコメディ。

機械とか支配とかの対立項がダンスとセックスなのが海外っぽい。日本だとどうなるんだろうか。やっぱ踊るのかな.....
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マトリックス(1999年製作の映画)

5.0

恩師が飲みの席で「マトリックスは合気道やねん!」と言っていたので観た。ちなみに恩師曰く、3作目まで観るとその言葉の意味が分かるらしい。

めっちゃおもろい。『マトリックス』というとアクションシーンの凄
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

「人間には悪意がある」に対して、「それでも」ではなくて「だからこそ」と続ける映画だった。これは、吉野源三郎版『君たちはどう生きるか』を読んでぼくにいちばん刺さったメッセージでもあり、そう考えると、タイ>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.0

「みんな未来に進みたいんだね」

ゲラゲラ笑って観られてよい。日本の映画はこのぐらい演劇寄りの演技にした方がたのしめるのでは。

2分って案外長い。いろいろなことが実は2分でできる。流れる時間のなかで
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コレクター(1997年製作の映画)

4.0

ちゃんとサスペンスしててよかった。無計画突撃により毎回犯人を逃すのはやめてほしいが......(犯人の知能によって難を脱してほしい......)

主人公が心理学博士である必要性が感じられないのは残念
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セブン(1995年製作の映画)

4.0

よう分からん映画や......

銃撃戦は良かった。あと、作中で「7」以外のいろいろな数字が映るのが気になった。

バスケット・ケース(1982年製作の映画)

3.0

全裸疾走ケヴィンくん......
おばさま......

終わり方がおもろい......最後まで手を離さなかったところに不器用な愛を感じるが、それにしても性欲......

ブラザーが手だけのときはニ
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.0

赤ん坊の泣き声とかいう目覚まし。あそこ、めっちゃ怖かったね。

筋を知らずに観ていたら耐えられなかったかもしれない......

めっちゃこまめに電気を消していてえらいな〜って思った。

固定カメラだ
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.0

ピエール瀧のシュッとした版みたいな人が出てきておもろかった。

アクションシーンのBGMにヒューマンビートボックスを持ってくるのはとても良い。ぜんぜんアクションにならなかったシーンだけど。

団子屋さ
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そばかす(2022年製作の映画)

4.0

非常に作り手の慎重さがうかがえる映画だった。全体的にそれこそ作中のシンデレラのようにおとぎ話的。それぞれのキャラが単一の役割を持っていて、ある意味ステレオタイプになっていた。つまり、各キャラの描き方が>>続きを読む

セガvs.任天堂 Console Wars(2020年製作の映画)

4.0

アメリカの子どもがプレゼントにニンテンドーをもらったとき、日本の子どもがハッピーセットがしゃべったときと同じ反応をしていておもしろかった。

豊田信夫がホテル暮らしを続けていることが最後までいじられる
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COLA WARS / コカ・コーラ vs.ペプシ(2019年製作の映画)

4.0

失ってはじめて気が付くものがあるということですね。しみじみ。

ペプシが新世代というイメージで追い上げる一方で、コカコーラは伝統を再確認させることで盛り返す。ペプシの怖いもの知らずで煽っていく広告スタ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

-

う〜ん。もうちょい考えてみないと評価できない......第一印象はチグハグな映画だなあという感じだけど、もっと考えてみればそのチグハグさにも何か意味がありそうな気がする......

トロッコ問題やん
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ワイルド・スピードX2(2003年製作の映画)

4.0

ポリが嫌いの気持ちだけでひとつになれる。車がいっぱい出てきてたのしい。あそこのカメラの切り替え、好きだな。

前作に比べてブライアン(ポール・ウォーカー)の悪ガキ感が増していてよりたのしかった。途中、
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ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

4.0

運転免許取得以後一切運転をせずにゴールド免許への道をひた走っているぼくでも熱くなれる。ドラッグレース自体が、精神力勝負的な面もあって、派手なレース演出というよりは、ぐいっと引き込まれるような演出が合っ>>続きを読む

奇跡の丘(1964年製作の映画)

4.0

十字架にかけられるときってパンツは履かせてもらえるんだ。イエスのパンツだけ黒色なのおもろい。

マリア婆さんの悲痛な顔を見てつらつら😣ってなっていたけど、最後にマリア婆さんの笑顔が見られてほっこりした
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アポロンの地獄(1967年製作の映画)

4.0

Per pietà.

伝令役はやっぱりニネット・ダヴォリ。

冒頭の現代パートで、たしかに『オイディプス王』って父側の嫉妬というか不安だよな〜と思ったが、その後とくにその点が広げられるわけでもなくあ
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

4.0

星、星、と続いてきて三部作のラストでは花火。

ビノシュの演技というか見た目・雰囲気の幅がすごい。

シーンとしては夜の美術館に忍び込んで肩車するのが良い。ショットとしてはポスターに火をつけるところと
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王女メディア(1969年製作の映画)

-

寝て起きたらイアソンとメディアが急に仲が悪くなっていてびっくりした。

子供たちを連れてメディアの部屋から出て行くときのイアソンの軽薄さが忘れられない。

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

4.0

訪問者は「中心」的な何かかなぁと思ったり。

女性陣の走りが気になった。あと家から出たり入ったりする動き。

たしか最終的に息子だけ目を閉じるのが気になった。娘と家政婦が目をがん開きにしているだけに。
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ボーイ・ミーツ・ガール(1983年製作の映画)

4.0

『汚れた血』と同じく、星空。素材も一緒みたいに見えた。同じくと言えば、疾走ショットも良かった。良かったと言えば、目をつぶってヘッドホンして手を伸ばして歩くやつも良かった。

最後の方のバスが接近してく
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汚れた血(1986年製作の映画)

5.0

愛のないセックスをすると感染するウイルスのせいで(おかげで?)、アレックス(ドゥニ・ラヴァン)とリーズ(ジュリー・デルピー)のあいだにも、アンナ(ジュリエット・ピノシュ)とマルク(ミシェル・ピコリ)の>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

過去に体内にチタンを埋め込んでいた身として共感たっぷりに観た。
非常に疲れる映画で、観終わったあとの手汗と息切れがすごかった。この映画の緊張感を与える力はすごいと思う。弛んだシーンがひとつもなかった。
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メルシィ!人生(2000年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

監督が大真面目にこれをやっているのか、それとも皮肉たっぷりにやっているのか。フランスコメディの特色を把握していないのでなんとも言えない。

最初は、進歩主義面をしてゲイに理解がある風に装っている人々の
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クライム・オブ・ザ・フューチャー/未来犯罪の確立(1970年製作の映画)

-

奇病、反乱、愛。『ステレオ』に比べれば、劇伴? 効果音? があったので寝ずに済むかと思ったけどめっちゃ寝た。

害虫(2002年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

母(りょう)の泣き、すご。映画に映されたかぎりではそんなに悪い母親でもないように感じて、だからあの泣きは辛かった。

10代の宮﨑あおいと蒼井優が恋人繋ぎをして歩くの、良い。

害虫の寄ってくる宮﨑あ
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来る(2018年製作の映画)

3.0

画面がしゅぱしゅぱしていておもしろかった。

PASSION(2008年製作の映画)

4.0

パスタがどうしても気になる男。

暴力に耐えつづけてよかったですね〜って感じ。
やっぱり最後の、顔が映ってないところからの顔が映るやつ(横顔だけど)いいですよね。しかもそのあとふたりとも顔が見えなくな
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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

4.0

おじいちゃんが思慮の浅いやつなのはたしかにそうなんだけど、長年の夢をついに叶えたぞってなって、業務的な視察のツアーに愛しの孫たちも招待して、寸劇も素敵なランチも用意して、みんなよろこんでくれるし褒めて>>続きを読む

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

5.0

いろいろケチはつけられるが、とりあえずは約半年振りに劇場で観る映画としてこの作品を選んだ過去の自分を抱きしめてあげたい。

いつからか、何かに対して一途に熱中する人の姿を見ると条件反射的に涙が止まらな
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オール・アバウト・マイ・マザー(1999年製作の映画)

4.0

ホラーだと思いました。

と言いつつ、分からないところが多すぎてぜんぜん頭が整理できない。『イヴの総て』も観ないと分からんのかなあ。一応分からないなりに、考えたことはコメント欄に書きました。

ファイナル・デスティネーション(2000年製作の映画)

4.0

死を自覚したらホラーのはじまり。それはそうなんだよな。病気系の死因が禁止されたデスノートみたい。躍起になっている死神に萌える。
ワンショットで死ぬときのCGが20年前とは思えないくらい上手くてびびる。
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