ツタヤ

トラブル・マリッジ カレと私とデュプリーの場合のツタヤのレビュー・感想・評価

3.7
ケイト・ハドソン、オーウェン・ウィルソン、マット・ディロン、この主演俳優3人だけでもかなりのメンバー。さらにそれに加えてマイケル・ダグラスが脇を固めることで作品の格がグッと上がっています。これだけのキャストを揃えた作品が日本では劇場未公開に終わってしまったのは実に勿体ない気がする。波平さんの散髪代くらい勿体ない。

さて、この作品。家を追い出されたデュプリーが出て行った瞬間に車に激突するシーンやバターまみれのモルモン教徒マンディーが出てくるシーンなど自分は本気で何度か笑わせてもらいました。中でもオーウェン・ウィルソンは今まで見てきたどの作品よりも魅力的に映る。それは面白いからだけでなく、オーウェン・ウィルソンが自殺を図った時期の出演作だからなのかもしれません。笑えるんだけど一方でどこか哀愁も感じてしまう。一人で雨に打たれるシーンなんかは胸が痛みました。

ただ、この映画が万人受けする内容のコメディになっているかどうかは微妙。この映画は自由に生きたい男性向けの映画ですね。仕事もしないで近所の子供達と遊んで帰ってケツ出して寝る。自分にはあのオーウェン・ウィルソンの生き方が羨ましくて仕方なかった。ですから楽しめましたけど、逆にこの映画は女性。特に結婚している人とか、これから結婚しようとしている人には受け入れづらい作品になっているかもしれません。ケイト・ハドソンの立場になって見てしまうでしょうから。
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