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歴史の授業のいのレビュー・感想・評価

歴史の授業(1972年製作の映画)
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まさに歴史の授業みたいな映画だった。 ブレヒトの『ユリウス・カエサル氏の商売』という未完小説が元ネタで、自分は原作未読なものの、古代ローマ史にハマっていた時期があり、(資本主義)経済から考えるカエサルの独裁への道、歴史解釈、という感じで言ってる内容自体は興味深かった。が、映画としては、車運転シーン→青年が古代ローマ風の衣装を着たおじさんのほぼ一方的な話を聞く、の繰り返しなので、解釈としては面白いんだろうけど、映画として楽しめるかと言ったら微妙かも。ストローブ=ユイレの映画、観る人間としては元になったテクストとの距離がどんくらいがいいんだろう…。
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