浅野公喜

ワイルド・チェンジの浅野公喜のレビュー・感想・評価

ワイルド・チェンジ(1989年製作の映画)
3.7
世紀末のような高校にゴスペルの説教師のような激しさを持つ超・熱血教師降臨! という感じの作品。

その熱血さに生徒だけでなく他の教師達も圧倒されています。冒頭に60年代のシーンが有りますが、主人公の教師であるモーガンG3はまさにその公民権運動が盛んな頃に広がっていた団結の精神を80年代も終わりを迎えようとしていた時代の高校に持ち込んでいる感覚が、強引ではありますが痛快です。特にトーマスに屋上で説教するシーンは迫力が有ります。

実話がベースというのも凄い。皆さんの言うようにもっと知られて良い作品だと思います。

主題歌のLean On Meのカバーも良いですよ。ちなみにトイレで綺麗なコーラスで校歌を聞かせていた生徒達の何人かは90年代前半に活躍したボーカルグループ、Riffのメンバーでもあります。
浅野公喜

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