主人公は17歳のチアリーダー・メーガン(ナターシャ・リオン)。
2年間付き合ってるフットボール選手のジャレッド、友人、両親から同性愛疑惑をかけられ、その自覚はないまま、同性愛更生施設「true directions」に送り込まれてしまう。
ピンクや原色のカラフルな施設を仕切るのは厳格な女性館長メアリー(キャシー・モリアーティ)。
5ステップのプログラムを2ヶ月間で終えるという施設で、メーガンの他に8人が入所している。
メーガンと8人の参加者は無事更生を終えストレート/異性愛者に戻れるのか？ というブラック・コメディです。
5ステップのプログラムは、
1: 自分が同性愛者であることを認める
2: 自身のジェンダー・アイデンティティを再発見する
3: 家族(両親)も参加してのセラピー
4: 異性を理解する
〈最終テスト〉
5: 異性とのセックスライフスタイルの疑似体験
〈卒業式〉
無理矢理ストレートに戻った風に振る舞うメンバーもいる中で、メーガンは次第にグレアム(クレア・デュヴァル)に惹かれていき。。
ポップな世界の中で、深刻さは抑えめにメーガンとメンバーたちの葛藤が描かれます。
おバカちゃん系キャラのメーガンとキャラの立ったメンバーたち、彼らの両親、自称”元”ゲイの”straight is great(笑;)”プリントTで登場する教官マイク(ルポール)、館長の息子でゲイ君たちの熱い視線を集める雑務担当のロック(エディ・ジブリアン)と、キャストも楽しい。
チアのリーダー役にキュートなミシェル・ウィリアムズ、メンバーがこっそり施設を抜け出して行ったゲイクラブ「Cocksucker」ではレズビアン役のジュリー・デルピーと、チョイ出の2人も嬉しい。
高額中古ソフトしか流通していないのがもったいない、LGBTQコミュニティから愛されているという作品です。
