ロアー

デビッド・クローネンバーグのシーバースのロアーのレビュー・感想・評価

3.2
変態クローネンバーグ監督のデビュー作だそう。
「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」が観た過ぎて頭おかしくなって、レンタルまでして観ました。

要約するとマッドな博士の実験によって、寄生されると色情狂になってしまう寄生虫が高級マンションに解き放たれるエログロパニック映画です。

・・・え〜何このZ級ポルノ設定。

でも、エロいシーンをエロとして観せる気がないと言うか、グロこそエロと思ってそうなところが流石、次元の違う変態クローネンバーグ。
πもそこそこ出てくるものの、女性陣がみんな手足長〜体細〜なモデル体型の美人なのであんまリアルなエロみはないです。いや、でもカナダのZ級映画ってダルダルなおばさんの裸ばっかり出てくるイメージだから、それを考えるとめちゃくちゃレベル高いなこの映画(偏見)。

今では絶対許されないであろう、少女とおっさんの寄生虫キッスや少女の髪の毛クンクンしてるおっさんにはどん引いたので二度観ることはないでしょう。
でも寄生されちゃった看護師の彼女をワンパンで黙らせるところは何かツボでした。それで良いのか。

全編通してテンポの悪いグダグダ映画ではあるものの、間違いなくクローネンバーグ印の映画だと思わせる一貫した性癖が滲み出ていたことは間違いない安定の変態映画でした。
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