YasujiOshiba

デビッド・クローネンバーグのシーバースのYasujiOshibaのレビュー・感想・評価

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某所その4

- バーバラ・スティールつながらりでこのチョイス。そしてずっとみたかったクローネンバーグの長編デビュー作だけど、ここには後のクローネンバーグのあれやこれやが、詰め込まれているという感じ。肉体の変容もそうだし、エロティシズムそのものの怪奇さ(バーヴァと同じエロスとタナトス)もそうだし、クラッシュもあるし、血塗れになりながらも、異形の愛を称揚しようとするところ、などなど...

- この作品のポスターは、スティールがバスタブに入っているところにシーヴァーズがやってくるところを描いたものだけど、ジェームズ・ガンの『スリザー』のポスターも同じなんだね。たしかに、同じシーンがあったもんな。

- シーバーズに寄生された男の若奥さんを演じたのは、スーザン・ペトリ(Susan Petrie)という女優さんだけど、検索にかかってくるのはこの作品だけ。でも彼女の撮り方がすごくセクシーで、そのノーブラ姿とバーバラ・スティールとのキスシーンが目に焼き付いている。

- ラストのプール!このシーンも見覚えがある。たしか『イット・フォローズ』(2015)もそんな感じじゃなかったっけ。そういえば、エロスが媒介するというのも似ている。なんだか同じ匂いのする映画だな。
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