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ドール・ハウスの一人旅のレビュー・感想・評価

ドール・ハウス(1990年製作の映画)
4.0
マリア・リース監督作。

1990年に制作されたB級ホラーの隠れた佳作で、悪霊が乗り移った人形を巡る恐怖の一部始終を描きます。

人形製造事業を始めるため、LAからメキシコの地方都市に移り住んだアメリカ人家族が、近くにある古代遺跡から解き放たれた邪神の悪霊が乗り移った女の子の人形によって命を脅かされていく様子を描いた“人形ホラー”となっています。

『エクソシスト』(1973)と『チャイルド・プレイ』(1988)を融合したようなホラー映画で、悪霊が憑依した人形に心を支配された幼い娘を守るため、いつまでも悠長に構えている無能な父親に代わって、母性愛の強い美人二児ママが孤軍奮闘します。B級ホラーながらコメディ要素を完全排除し本格派の恐怖演出でしっかり怖がらせてくれる作品で、悪霊が乗り移った女の子の人形の凶悪な表情&挙動はCGでは生み出せない実在感を伴う迫真の出来となっていますし、往年の名優ビング・クロスビーを祖父にもつ正統派美人デニーズ・クロスビーが家族を守るため奔走するヒロインを熱演しています。
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