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ガートルード/ゲアトルーズの遊のレビュー・感想・評価

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人生は若さと愛 無限の優しさと静かな幸せ

ひたすらに愛を求め愛を考え続けるゲアトルーズ、この役柄は非常に端的な人物描写だけど、一人一人の心の中に小さいゲアトルーズは居そう
  
物語的展開はほぼ無いのでウトウトする瞬間はあったものの、ふと訪れるラスト、愛を渇望する人生がさらりと幕引かれるような寂寥感は、アイリッシュマンを彷彿とさせる印象深さ(逆だけど)


コミュニケーションを過剰に迫られるストレスフルな現代社会において、「根源的なライフハック」「精神のリスクヘッジ」として持ち上がった「分人」思想は、パートナーを厳格に「ひとり」規定することを是とする現行の「愛」の在り方と共存していけるのか?というずっとうっすら思っていたことを、この映画を観てるうちに言語化できた けど不親切な新書みたいな文体になってしまった
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