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戦場の黄金律/戦争のはらわた II
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『戦場の黄金律/戦争のはらわた II』に投稿された感想・評価

あのサム・ペキンパーの名作『戦争のはらわた』の続編です。
続編があることは知りつつ、日本劇場未公開だしなかなか観る術が無かったところ、先日ムービープラスで放送しているのを見つけて初鑑賞。
まあ、大傑作の前作とは比較にならないものの、思ったほどは悪くはなかった印象(フィルマの平均スコア低すぎ!)。

監督はペキンパーとは似ても似つかぬ正統派活劇のアンドリュー・V・マクラグレン。
アクションシーンは多いけど、スローモーションはナシ(笑)
前作でジェームズ・コバーンが演じたシュタイナー軍曹を演じるのが、これまた全くタイプの違うリチャード・バートン。しかもドイツ語を喋ってます(たぶん吹替)。

1944年5月、ドイツ軍は東部戦線から撤退を余儀なくされ、舞台は西部戦線へ。
6月のノルマンディー上陸や7月のヒトラー暗殺未遂(ワルキューレ作戦)を背景に、前作の悲愴感や重厚感は無いものの、混迷の末期ドイツ軍をアクション主体で見せてくれます。
前作とは別物と割り切れば、これはこれで興味深い戦争映画と言えるのではないかと。

前作のドイツ語の原題は“Steiner – Das Eiserne Kreuz”(シュタイナー-鉄十字章)で本作は“Steiner - Das Eiserne Kreuz, 2. Teil”(同パート2)。
英語版を見慣れていた前作と違い、タイトルもクレジットもドイツ語でしたが、クルト・ユルゲンス、ロッド・スタイガー、ロバート・ミッチャムら大御所の名を確認。

前作でマクシミリアン・シェルが演じた冷酷で嫌味なシュトランスキー大尉を演じるのは、こちらも見た目は全然違うヘルムート・グリーム(『ルートヴィヒ』『キャバレー』)。
しかし、前作のあのラスト以降、二人ともまだ生きてる上に同じ上官と部下の関係とは。

主要キャラは別人ですが、シュタイナーの部下何人かは前作と同じ俳優なのがちょっと嬉しい。
戦争に疲弊し切ったシュタイナーの常に虚無的な眼差しもバートンにしては悪くはない。
まさかスタイガーとミッチャムもドイツ兵?と思ったらさすがに米軍側でしたが、この2人も他の米兵も皆さんセリフはドイツ語(戦争映画あるある)。

それと、終始安っぽくて煩い劇伴が酷い(前作のアーネスト・ゴールドは印象的でした)。
ちなみに、映画の冒頭シークエンスで本作でデビューしたクリストフ・ヴァルツが衛生兵役で出ているらしく、巻き戻し(←死語)て見たんですが残念ながら確認できず。

いつものようにFilmarksさんにジャケ写をお願いしていたんですが、今回は叶わず残念。
名作『戦争のはらわた』の続編ということでCSにて視聴。

だいたい、ヒット作のパートⅡはつまらんのが定説であるが、本作は題名をひょいとパクったパチ物ではなく、監督がA.V.マクラグレンという巨匠、主演がリチャード・バートンにロバート・ミッチャムその他にも有名俳優を揃えた豪華布陣でちょいと見る気にさせる。

だが、視聴後の感想は全くの時間のムダ!

マクラグレンも何をとち狂ったのか、主演の二人も全くやる気のない芝居、何ゆえにこれだけのスタッフ、キャストを壮大に無駄遣いした駄作を作ったのか?

ただペキンパーの傑作をちょい模倣してみましたとしか思えない。

冒頭にアメリカ軍の戦車が相当数ずらっと並び、これはなかなか本気かと思わせるが、よく見るとM48かM46か知らないがパットン戦車はずっと後日開発されたはず、どうしてここに出てくるの、万事が適当である。

シュタイナーらしくないバートンが、ミッチャムに『平和な時に会いたかったよ』と白々しい台詞。

本作を当時日本に輸入公開しなかった配給会社の英断に感謝。