みむさん

人生は上々だ!のみむさんのレビュー・感想・評価

人生は上々だ!(1994年製作の映画)
3.5
同性愛者の息子と寛大に時々鬱陶しく息子に接する父親のコメディ。わりとハートフルな映画だった。

ラッセル・クロウも同性愛者の役やってたんだな。後に「ある少年の告白」で息子のカミングアウトに困惑する父親側の役をやってるのも感慨深いものがある。

時々カメラ目線で語りかけてくる演出はあまり好みではないけど、それを差し引いても父子ドラマとして良い。

息子はゲイ、父はストレート、祖母はレズビアン。お父さんのハリーは妻を亡くしているが、セクシャリティに関して寛大で息子ジェフは家族に対してはストレスはなさそう。結構陽気なおとーさんだしね。

そんなハリーとジェフが新たな伴侶/恋人を見つけようとするが家族以外にはなかなかセクシャリティが理解されず…

ジェフの相手グレッグの親とハリーの相手ジョイスの態度、古い価値観の持ち主と寛容であるつもりがどうしていいかわからない人の典型的な姿を表していたようにも思う。

お父さんが本音をチラリと語ることがあったが、やっぱりそれよりも親子だから、ハリーと亡くなった妻にとっては息子が自分達のすべてだから…それが全てなんだという姿は、親の深い愛をシンプルに表していた。

思いの外大きな困難が起こるがしんみりせずコメディ調で通して、爽やかに親子の絆と友情を描いていた。ゆっくり染みてくる映画かもしれない。

しかし90年代~00年代初頭のラッセル・クロウはほんとカッコいいな。

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