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『ミイラの墓場』に投稿された感想・評価

horahuki

horahukiの感想・評価

2.9
先祖代々の使命のついでに女をget♫
王女の墓を暴いた考古学者一族を抹消するために、ミイラを差し向け、ついでにヒロインをミイラに連れて来させようとする女好き大神官を描いたミイラ映画。

ユニバーサルのミイラ映画第3弾。
前作『ミイラの復活』の30年後を描く正当続編です。今作では怪優ロンチェイニーJr.が初めてミイラ男を演じます。

あらすじ…
前作で死んだはずのカリス(ミイラ)と大神官は生きていた。後継者の青年にカリスの扱い方を教え、30年前に王女の墓を暴いた考古学者一族への復讐を誓わせ、大神官は息絶える。彼の後を継ぎ、大神官となった後継者は、カリスを前作の主人公である考古学者のもとへ差しむけるが…。

エジプトという異国を舞台とした前作に対し、今作では異国からミイラが街に殺しにやってくる。彼方側に行ってモンスターと遭遇した前作と違って、彼方の者が境界を飛び越えて此方にやってくることを平然と当たり前のようにやってのける本作。ルーマニアからロンドンにやって来たドラキュラ伯爵みたいな感じですね。目的は違うけど…。

ノッソノッソ歩いてやって来て、ひとり殺しては主人の元に律儀に帰って行って棺で眠りにつくカリスがペットみたいでちょっと可愛い(笑)まあ、カリスたんは奴隷なんで文句も言わずに主人の言うこと聞くんですが、ヒロインに一目惚れした主人が「あの女もついでに連れて来い!」って命令した時には若干嫌そうな顔するのも可愛い。そんでちょっと可哀想。先代の大神官もそのせいでやられたし、何よりカリスたん自身が女に執着しすぎたせいでミイラにさせられて、こんな奴隷みたいなことになっちゃったわけですからねー。嫌な上司持つと大変なのはミイラ界でも同じようです。

冒頭5分くらいは前作のダイジェスト映像(記録媒体のない当時として重要だけど…)だし、前作の30年後にしては昨日の今日と言っても違和感ないほど世界観に変化がないし、ノッソノッソ歩くクソ遅いミイラが簡単に街中でバレずに人殺しまくれるのも謎だし、明らかに惰性で作られた残念な続編ではあるんですが、カリスたんが可愛いから全然OKです♫

次作もミイラ役はロンチェイニーJr.が続投のようなので、内容的にも続きものなのかな。またまたカリスたんのお話なら、次こそはまともな上司に恵まれるように願わずには居られないです。ミイラ=不死身だから、このままだとブラック企業に永久就職してるみたいになっちゃって可哀想…。カリスたんの転職を応援したい!!
ノッチ

ノッチの感想・評価

2.5
調査隊の恐るべき体験から30年後。

高僧アドベブがミイラ=カリスを操り、アナンカ王女の墓を暴こうとした調査隊員へ復讐に向かわせる。

ユニバーサル・ミイラ・シリーズの第3作目にして、前作『ミイラの復活』(1940)から直接繋がるその続編にあたる作品。

タイトルが『ミイラの墓場』だが、厳密に言えば『墓場のミイラ』だけどね。

前作のフィルムを回想という形でそのまま使い回し、約2週間で撮影された低予算映画。

シリーズでは初めてエジプトが舞台ではない。

『ミイラの復活』はエジプトで墓を発見する冒険ものだったけど、こちらはミイラがアメリカに運ばれて、夜の田舎町をのっそりのっそり歩いて町民たちを怖がらせるホラーです。

最初の10分は前作のダイジェストだから、この種のB級映画がテレビドラマに取って代わられるのも当然という出来栄え。

61分とただでさえ尺が短いのに、しょっぱなから手抜き全開なのだ。

まあ、時代を考えれば許容範囲なのかもしれませんが、『ミイラ再生』や『ミイラの復活』が面白かっただけに、肩透かしを食わされた気分でした。

で、ようやく開幕するも、前作で撃たれた悪の大神官は実はまだ生きていて、燃やされたミイラ男もピンピンしてたという居直り型のサプライズ。

本作からミイラ男カリスを演じるのはロン・チェイニー・Jr.となり、以降のシリーズは全てロン・チェイニー・Jr.がカリスを演じた。

ちなみにロン・チェイニー・Jr.は、ミイラ男は気に入っていなかったようで、後に「ただメイクを施され包帯に巻かれ、足を引きずって歩き回るだけで良かった。狼男を演じる方がずっと好きだったね。」と語っている。
あんな撃たれたのに腕だけとは無理あるの巻

モノクロ
ミイラの復活からの続きの三作目
冒頭に回想と称して前作のダイジェスト
そして前作から30年後、死んだはずのアンドヘブとカリス(ミイラ)は生きていた!なお話
無理設定でも生きてないとお話が続きませんからね、しょうがないですけどこんな昔から死んだはずが生きていた設定してるとは
ラストは凄いですね
何が凄いってまだヒロインが屋敷で捕らわれてるのに松明どんどん投げ込むんだから