メイデンさんの映画レビュー・感想・評価

メイデン

メイデン

波止場(1954年製作の映画)

3.6

キカザルとイワザルの巻

モノクロ
波止場を牛耳るマフィアに一人立ち向かうお話
なかなか社会派な内容でしたが、マフィア側は少々ヌルい印象で結果結末までストレートに展開する感じでしょうか
面白いのは面白
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キューブリックに愛された男(2016年製作の映画)

3.5

おぉ!あの売店の人か〜の巻

キューブリックの専属運転手エミリオを通したキューブリックの素顔
映画関連のお話はほとんどなくキューブリックの人となりとエミリオとの関係がメインなので、キューブリックに興味
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地上より永遠に(1953年製作の映画)

3.6

ゴッドファーザーのシナトラエピソード映画の巻

モノクロ
軍内のハラスメント話と軍外のロマンス話
ロマンス自体は普通のお話でしたが、基地内の中隊長とデブ公のハラスメントが胸糞でたまらんです
身内で対立
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スタンリー・キューブリック ライフ・イン・ピクチャーズ(2001年製作の映画)

3.8

まだ皆を煙に巻いてるの巻

キューブリックの生涯と、彼の遺した名作の数々を紹介するドキュメンタリー
この手のドキュメンタリーではよくある関係者や同業者のインタビュー形式がメインではありますけど、これが
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地上最大のショウ(1952年製作の映画)

3.6

何が起こってもサーカスの旅は続くの巻

スペクタクル娯楽大作
結構な尺でサーカスショーが見れたりサーカスドキュメンタリー風の映像もあったりで、サーカス関連の映像は面白く見ることが出来ます
終盤の列車事
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アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

3.5

夢か現かの巻

キューブリックの遺作
夫婦で夫婦役の官能サスペンス
もっとどエロだったような気がしましたが、今観ると案外そうでもなかったのはあの時まだ若かったからなのか、それともいろいろ経験して歳を重
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パリのアメリカ人(2018年製作の映画)

3.6

人生はアメリカ映画とは違うの巻

映画版とは少々アプローチから違うこの舞台版ではありますが、筋としては基本同じではありますので映画版同様感情移入出来ない人たちには変わりありませんし結局エセハッピーエン
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.0

戦争は地獄だぜの巻

前半の訓練パートの惨状に若干引き気味になるくらいでしたが、後半はさらに輪をかけて凄惨でした
戦争が生み出す狂気
戦争がもたらす異常性
面白いと言っていいかは疑問ですが凄く良かった
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巴里のアメリカ人(1951年製作の映画)

3.4

タップ&バレエの巻

お話としては正直何とも言えないし肩入れ出来ないような人たちでしたが、そこは置いておけば歌、特にダンスに関してはキレもあるし良かったですしなんと言ってもクライマックスの17分にも及
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バリー・リンドン(1975年製作の映画)

3.5

お金は時機と場所を選べば何でもかなえてくれるの巻

数奇な運命を辿るバリー成り上がり伝説のお話
アカデミー賞を獲った4部門はたしかに素晴らしいとは思いました
ただ面白いかつまらないかと言われれば面白い
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オール・ザ・キングスメン(1949年製作の映画)

3.7

悪から善が生まれるの巻

モノクロ
黒い政治のお話
始めは純粋に正義感だったのでしょうけど、権力を持つとこうも変わるもんかねなんて言うのは古今東西昔も今も普遍的な行動パターンなんでしょうか
今でもある
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バッドボーイズ RIDE OR DIE(2024年製作の映画)

3.7

バッドはワル?ノー、バッドはグッドの巻

シリーズ四作目
アクションにドタバタコメディ、明るく楽しいアメリカ映画オブアメリカ映画
裏切りに黒幕と特に目新しいお話ではないですし誰がなんてすぐわかりますけ
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.6

猿の惑星の巻

モンスターバース五作目
例によってと言ってはなんですが、ドラマパートが全く面白くなくて小栗旬ばりに白目剥きそうになりますが、製作側も承知の上でモンスタープロレス主体で作ってる気がします
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

我は死なり
世界の破壊者なりの巻

原子爆弾を開発した「原爆の父」として知られる理論物理学者ロバート・オッペンハイマーの半生のお話
時間軸が交差する複雑な作りですが凄いと思わざるを得ない作品であると思
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

3.7

完璧に治ったねの巻

前半の暴力描写には目を背けたくなるような、気分の悪くなるようなものも多分に含まれていて強烈な印象ですが、本質は人間の悪い部分を炙り出し、その向き合いかたを考えさせられる作品なのか
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ハムレット(1948年製作の映画)

3.8

生きるか死ぬか…それが問題だの巻

モノクロ
シェイクスピア戯曲
復讐が復讐を呼ぶ負のスパイラル悲劇
詩的で説明口調なセリフと大仰な演技的なところはありますが、お話は面白いです
お話自体は有名すぎるの
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

3.6

平和こそ我らの仕事の巻

モノクロ
ブラックコメディ
ブラックすぎて白目剥きますね
笑うに笑えないお話 
最後の歌も皮肉が効いてて良き
どれもが同一人物とは思えないピーターセラーズの快演は凄くてこれに
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紳士協定(1947年製作の映画)

3.6

6ヶ月の予定が8週間しかもたない苦行の巻

ユダヤ人差別問題のお話
ユダヤに限らずですが差別自体なかなか根深い問題ですね
昔からあって今でも無くなっていないですから
何もしないことが問題
行動から始ま
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ロリータ(1962年製作の映画)

3.5

でも物事ってそんなものよの巻

モノクロ
ロリコンの語源
まあとにかくオヤジのキモさよ
ここら辺の演出も上手いけどジェームズメイソンのキモオヤジ具合が抜群のオヤジの異常な愛情
カワユイのはわかりますけ
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我等の生涯の最良の年(1946年製作の映画)

4.1

感動の場面で申し訳ないのですが、チキンとミルク出しっぱなしですよ!の巻

モノクロ
帰還兵三人のその後の人生のお話
三時間の長尺ですが全く苦にならない群像劇は、それぞれの人となりが丁寧に描かれて感情移
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突撃(1957年製作の映画)

3.9

ドイツの弾が嫌ならフランスの弾を食らえ!の巻

モノクロ
第一次世界大戦で軍の上層部と部下の間で苦悩する指揮官のお話
1917を彷彿とさせる塹壕シーンをフリに理不尽極まりない軍法会議の後半が気分悪くな
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失われた週末(1945年製作の映画)

3.7

アル中あるあるの巻

モノクロ
アルコール依存者の苦悩と葛藤のお話
どん底まで堕ちていくアル中クズ男の波瀾万丈劇ですが、これは警鐘になっているんでしょうかというくらい面白かった
こういうのは側から見る
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現金に体を張れ(1956年製作の映画)

3.9

ワンコーーーー!の巻

モノクロ
キューブリックのハリウッドデビュー作
綿密に練られた計画も小さな綻びから崩れていく様が面白いです
時系列を崩して視点を変えて見せる手法がまた抜群で、ハラハラするような
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我が道を往く(1944年製作の映画)

3.5

何か言おうとしてたんだがの巻

モノクロ
コメディタッチなハートウォーミングドラマ
大戦末期で少々プロバガンダ臭がしなくもないですが、心温まりホッコリなお話ではあります
音楽も良いですね
ただ悪ガキ軍
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処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ(2014年製作の映画)

3.7

May the Force be with youの巻

処刑山二作目
冒頭で前作のダイジェストがある親切設計
そしてお話は繋がってますから前作は観ておいたほうが吉
お話はグロと笑いのハイブリッド、気
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ミニヴァー夫人(1942年製作の映画)

3.7

かけがえのない存在を持てるのって幸せの巻

モノクロ
幸せに暮らすミニバー一家に忍び寄る戦争の影のお話
大戦中に制作された戦意高揚映画ですかね
最後の牧師の演説なんかまさにそうで、ここにこの作品の本質
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処刑山 -デッド・スノウ-(2007年製作の映画)

3.4

ホント海に行けばよかったのにねえの巻

ノルウェー産
雪山に遊びにきたらナチスゾンビが襲ってきたお話
序盤は若者のワチャワチャとかオヤジのおしゃべりばかりの退屈な展開ですが、中盤から急に勢い増しでナチ
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わが谷は緑なりき(1941年製作の映画)

3.9

愛とともに永遠にの巻

モノクロ
ヒューからの視点における家族や周りの大人たち、そしてそれらの絆や尊さから汚さや醜さの類まで
生きていくために経験する人生の縮図
心の汚い大人にならないでと願うお母さん
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アイ・アム・レジェンド 別エンディング(2007年製作の映画)

3.5

君は独りではないの巻

終わりの全く違う別エンディング版
全く違うってのは誇張ではなくホント真反対
でFilmarks的にはこちらの方が評価が高いようですが、個人的には通常盤を推します
通常盤の方がア
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我が家の楽園(1938年製作の映画)

3.4

カラスも調教出来るんですね!の巻

モノクロ
昔ながらの(昔そのものだけど)ファミリーコメディですけど、あまりハマらなかったですね
特に前半は冗長に感じましたし、ドタバタ具合が個人的には合わなかったで
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アイ・アム・レジェンド(2007年製作の映画)

3.6

ワンコーーーーーの巻

マネキンに語りかけなければ自我が崩壊するのでしょう、孤独すぎてそれだけで厳しい中ダークシーカーとも対峙しなければいけない苦しさは凄いと思います
ただそれもワンコの件がピーク
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ゾラの生涯(1937年製作の映画)

4.2

真実は前進する
誰にも止められないの巻

モノクロ
フランスの文豪エミール・ゾラの半生のお話
ドレフュス事件という冤罪を軸に展開
ゾラの真実と正義を取り戻すために信念を貫く骨太な社会派ドラマですね
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

3.5

いやどんだけ弾持ってんのよの巻

英雄(ひでお)が英雄(ヒーロー)になるお話
結構グロいですね
苦手だと注意が必要です
ゾンビといえばやはりモールですよね
あと結局ヒトコワ
いくつか腑に落ちない点もあ
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巨星ジーグフェルド(1936年製作の映画)

3.5

ジークフェルド・フォリーズの巻

モノクロ
ニューヨーク・ブロードウェイの興行王フローレンツ・ジーグフェルドの半生のお話
波瀾万丈とも言える人生ですが、本人の実力もさることながら強運の持ち主というか運
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ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)

3.6

携帯電話の電源はお切り下さいの巻

ブラピが世界を救うために奔走するお話
走るゾンビは助かる気がしなくて、ハラハラしておっかないですが、そんな中この作品のゾンビの特性を活かした解決方法がなかなかのアイ
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.4

唐突に目を開けてビックリの巻

モノクロ
静止画とナレーションで綴るお話は、第三次大戦後の現在を救うために過去へそして未来へ…ですが、スライドショー的なものと相まって世界観に魅了されます
当時とすれば
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