ジャン・ルノワールのあまり知られてない反戦映画。
『大いなる幻影』を撮った人だから、やっぱりこの映画もなにを描くべきかよく分かっている。
ナチスに占領されたある町で、教師をしている主人公アルバートと反ドイツ主義の人物たちを密告していくナチス、それに対抗する人々の様子を描く。
この映画は『チャップリンの独裁者』や『わが青春に悔なし』に似ていて、大多数にマイノリティの人々が静かな抵抗を描くことに成功してる。
『独裁者』と同じく戦時中に製作されてるのが凄い!!!
反戦映画の側面だけでなく、ヒューマニズムも描かれています。
主人公アルバートは体格は大きいのに臆病で空襲にもビビってしまう。また母親と二人暮らし。母親はものすごく過保護。マザコン並みですw
同僚の女教師に恋をしてるが告白できない。普段は大人しいんですが、ある事件がきっかけで自分とは何かを再確認する。
後半は裁判ものになりますが、ナチスの言うことを無視し、自分の意志をハッキリと告白します。とても感動的です!
まさに自由への闘いです。
ラストシーンの語り継ぎも良かった。
ルノワールの想いがとても出ていたし、主演は名優チャールズ・ロートン!(後の『狩人の夜』の監督)オドオドした演技がとても良いです!
⚠️最近、古い映画ばっかり観てるなぁw