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自由への闘いのENDOのレビュー・感想・評価

自由への闘い(1943年製作の映画)
4.3
とにかくジョージ・サンダースが曖昧で弱くて泣ける!部下を売り渡してのち苦悩。普段のロートン卿のガクブル演技!演説は言うまでもなく最高なのだが!(エピローグはちょっと長い)架橋での逃走シーンは数分ながら手に汗握る。どんな些細な集団の暴力性をも苛烈に描くJ.ルノワールの手腕。今回はマジな暴力装置なのでわかりやすい!ケラー少佐役Walter SlezakはA.ヒッチコック『救命艇』のドイツの超人捕虜役の彼だ。ラテン語を理解する教養溢れる義手の男。ドイツでは相当なナチ信奉者で焚書に携わった野蛮な軍人を演じている。文化・教育の抑圧は国そのものを根絶する可能性があると知り現在の日本を憂う。
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