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プロスペローの本のchaooonのレビュー・感想・評価

プロスペローの本(1991年製作の映画)
4.2
続けて『ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ』特別上映から2本目🎬

今作を観るかは直前まで迷っていたけど、1本目に観た『数に溺れて』がドストライク過ぎてそのまま劇場に残ってこちらも鑑賞❣️
これまた凄かった〜😍アートが過ぎます🤤

シェイクスピアの戯曲テンペストを原案とした壮大で幻想的な復讐劇🌪

テンペスト自体に触れるのが初で、スタンダードなやつを予習してから臨むべくGEO宅で他の映画作品をレンタルしたけど、今作鑑賞までに届かず😂
でもあらすじ頭に入れとく程度で全く問題なかった😌

ナポリ王と実弟の謀られ国を追われ絶海の孤島に幽閉されたミラノ大公プロスペロー。
24冊の魔法書を読み解き強大な力を得て、島にいる悪魔の力を持つ怪物キャリバンや妖精エアリエルを操り、魔法の力で復讐を実行する📕といったシェイクスピアお得意の復讐劇でありながらファンタジック要素も満載✨

とにかくこの幻想的な世界観を表現する映像が凄い✨
画面に映るもの全てがアートで美しく目が幸せ✨

衣裳デザインはワダエミ✨
妖精や怪物を演じる役者さんたちは衣装も身体のペインティングも独創的だったけど基本裸🫣
こんなにたくさんの人間の裸体をこんなに長く観続けたのは正直初めて🤣
2時間めいいっぱい裸の人たち映ってて、女性も男性もポロポロ溢れておりましたわ😇
でもそれすらもアートというか神話等モチーフにした絵画みたいな感じで、エロさはなくナチュラルな美でございました😌
そして終盤服着て出てくる人たちに逆に違和感感じちゃったくらいw

まさに映画自体も絵画を観てるような感じだった✨
そしてどことなく動きや表現、物語進行が演劇的🎭
結末もそれを意識したメタ的な感じだった。
舞台を観てるような感覚もあり、カメラワークの水平や奥から手前に直線的に動いていく感じも独特。
ディズニーランドのアトラクション観てるみたいな感覚もあり。
もちろん18禁な夢の国ですが🔞w

24冊の魔法の書を冒頭から読み解いていくが、その見せ方がまた圧巻📖✨
多様な表現手法で映像的にも美しい上、その中の一冊にシェイクスピアの戯曲が含まれていて、進行しているこの物語自体がその中に記されるという結びも入り組んでいて面白かった✨

婚礼の場面は急にオペラというかミュージカル風な演出になってこれまた好きでした🤤🎶

プロスペローの娘の恋に落ちる王子が若かりしマーク・ライランスでびっくりだったけど、昔からあんまりイメージ変わらなくて面白かった😇
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