プロスペローの本の作品情報・感想・評価

「プロスペローの本」に投稿された感想・評価

久々にピーター・グリーナウェイの作品を見たけど、ここまで変態的だったかと驚くほどパラジャーノフやパゾリーニ並みの変態っぷりを発揮していて魂消た。

テンペストを題材に裸の人間を舞わせたり神秘的(というか魔術的)な映像を重ね合わせたりと非凡な世界を構築しているけど、こんな毳毳しい世界観の映像を2時間見続けたら頭がおかしくなりそうだと途中休憩を挟まずにいられなかったのは難点だった。

しかしこういう変態的世界観の映画を作り上げるってのはそれだけで凄いし、最近とんと見なくなったタイプの映画だから古き良き?芸術映画として好きにならずにいられない。

それにしてもGEOってレンタルショップはこういうニッチな映画も偶に平然と置いていたりするから侮れない。
dude

dudeの感想・評価

3.9
自分の体力では2時間集中し続けられなかったが、完璧主義的な映画作りの一つの極点を見た気がする。ほぼ全裸の人間たちがあっちこっちウロウロしている即物的なすごさもさることながら、ワイプや特殊効果がかっちょいい気持ち良い。『テンペスト』全く知らないのでよく分からんがラストに感動する。
Yarrtt

Yarrttの感想・評価

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想像していたより全然良かった。

ある「ヴェンダースなのに駄作」を観た際のコメントだけど、淀川長治のこの作品の言及が面白いから引用する。

...すごく怒るんです、いい監督(ヴェンダース)の場合は。(中略)つまらない人のつまらない映画なら怒らないの。いい人の騙された(笑い)映画を見ると腹がたつの。そういう映画は、どうして怒るかって言うと、人を馬鹿にした映画作ったら怒るんです、僕。時々そういうやつがあるんです、これは芸術だろうって。『プロスペローの本』なら怒らないんですけど、これは怒るんです。
ある魔法使いが、復讐をしようとするお話です(^-^)
※元ネタは「テンペスト」です

人間は多く映りますが、裸な感じのは大体人間ではなく妖精です。

他の世界観の追随を許さない変な世界観な、孤高のファンタジー映画です。

普通のファンタジーに飽きて、お高くとまりたい私みたいな方必見です。

ファンタジー★★★
アート感★★★★
見易さ★
や〜流石ピーター・グリーナウェイさん、ぶっ飛んでますね。

映像美、と言う意味ではかなり極北にある作品だと思う。

好き嫌いはあると思うが。



だが、この作品にも映倫さんが、わざわざ追加表現をしてくれてて、本当に徹底的に修正主義なんだと理解させてくれます。

他者の作品に何かを、勝手に、追加表現(しかもピンクのぼかし、という大変上品な)されるのは、大変心苦しいと思いますね、私は。
意識たすぎぃっ!!
やりたいことはわかるけど映画でやんなくてもいいじゃん
pika

pikaの感想・評価

5.0
こりゃすげぇ!マジすげぇ!半端ねぇ!
全秒圧巻に次ぐ圧巻!この台詞回し、シェイクスピアなのね!「テンペスト」、名前しか知らないけどこの独特な台詞回しがグリーナウェイの動的絵画演劇芸術映画に見事にマッチして超超最高!!!
途中休憩何度挟んだことか、頭が熱くなってトリップしまくって心身ともにめっちゃ疲れた!笑

字幕読むのも勿体無いほど画面の中で延々と様々なことが繰り広げられていて毎秒クライマックスのような見応え。
ゴダール「パッション」の動く絵画にも感動したけどその点だけ引っこ抜けば次元が違うレベル。マジモンの「動く絵画」であり「動的芸術」
シェイクスピアの虚構物語で何世紀も前の時代劇だから寓話的な印象になるのは否めないとは言え、現実と幻想世界が境い目なく融合し、魔術的なビジュアル世界を表現した芸術の洪水は感嘆の素晴らしさ!

シェイクスピアと言えば悲劇が有名でそれらの映画化作品しか見たことがなかったけど、こんなファンタジックな寓話もあるのねとそのストーリーの面白さにも湧いたし、兎にも角にもグリーナウェイのセンスが凄すぎる。
全裸の男女が前衛バレエみたいなの踊りながら画面の中を蠢いていてめっちゃカッコいいし、どんだけ金かけたのかセンスの結晶なのか魅惑的な魔法世界の作り込み様など魅力しかないし、画面内画面を使いながら場面が展開していく映画的な醍醐味が演劇的な構図とスパークして最の高!
どこまで続くのか完璧に作り込まれた横移動やフィックスで人物を動かす奥行きなど、アレクセイ・ゲルマンとセルゲイ・パラジャーノフのいいとこ取りみたいな合わせ技演出が至高!
驚愕の映像世界でした。痺れた〜、めっちゃ疲れた〜
haru

haruの感想・評価

4.5
服着てない人が8割。

実弟の策略で、国を追われたプロスペロー。12年後、彼は、復讐のため魔法で弟一行の船に嵐をぶちかます。

シェイクスピア「テンペスト」を、グリーナウェイが映像化。事前にあらすじを知っておくと、ちゃんとついていけます。
グリーナウェイはまだ数本しか見ていないのですが、かなり見やすい方だと思います。ほぼみんな裸、中には内臓まで見せてくれる方もいますが、グロなし、お話も「真夏の夜の夢」に似た爽やか系。衣装やセットはいつも通りちょー豪華で、音楽はマイケル・ナイマン。ファンの方からすると物足りないのかも知れませんが、個人的にかなり好きです。
菩薩

菩薩の感想・評価

5.0
グリーナウェイの「テンペスト」、魔法使いの復讐劇、そして赦しのお話。淡々と横移動を続けるカメラに映り込む多数のちんちん、そしておっぱい、無修正と言うかこれ修正入れたら画面に何も映らなくなる。これはもうパラジャーノフもホドロフスキーも超えた魔術としか形容のしようが無い。出るものは出てるけどエロもグロもほぼ無いのでグリーナウェイ初心者はこれからでもいいかもしれない、暫定とは言えグリーナウェイベスト、唖然、呆然の120分、肉体と過剰装飾の最高峰、やっぱりグリーナウェイにはナイマンの音楽が合う。
あまりにもアーティスティックで、話の本質がわかりにくいかなぁ。。。
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