プロスペローの本の作品情報・感想・評価

「プロスペローの本」に投稿された感想・評価

多分これ子供が見ちゃダメなやつ。オープニングのハダカ祭りを前に、自分の無力さを思い知らされました。もはや私の理解できる範疇を超えている。どの場面にもハダカの人がいっぱい出てくるし、横に長いカメラ回しで舐めるようにハダカだらけだから、たまに出てくる普通の人が、あれ?この人なんで服着てるの?と思うくらいハダカがあたりまえになってきたのでどうかしちゃったのだと思う。

仰々しい台詞回しは舞台演劇そのものだけど、その映像表現は別次元。グリーナウェイの魔術のような映像美に魅了され、圧倒されっぱなしの2時間でした。

原作に無い24冊の魔法の本が、開き、閉じ、そして失われていくのがすごく良かったけど、それ以外は思っていた以上にテンペストでした。慣れてきてからの後半はかなり楽しめました。グリーナウェイさんすごい。

エアリエルも良かったし、舞踏家マイケルクラークのキャリバンも面白かったけど、一番はシーリーズの歌声かな。ほんと素晴らしい。思わず酔いしれました。

あと、エリザベスカラーの真髄も見れたので楽しかった(笑)

未だにぴちょんぴちょんが抜けない。どうしよう…
McQ

McQの感想・評価

4.0
オープニングから小便小僧がお出迎え!
飛距離がめっちゃ長いし、止まらない笑

これは天才通り越して神の域にまで達してしまったかのような、、

まさに動く絵本!というか絵画、、映画の枠を軽々と越えてしまってるかのようです。

シェークスピアの戯曲「テンペスト」を題材にした復讐劇との事だけど、、

なんちゅー美しさでしょうか。

只々映像に圧倒されっぱなしでストーリーが全然頭に入ってこない!

とんでもない刺激物。
目が慣れてくると、いつの間にかただ眺めてるだけみたいになっていた。
ちょっと長いのもあるけど、、

時期を見計らってまた鑑賞しなおしたいと思います。
youca

youcaの感想・評価

2.9
映像がとにかく美しかったが、留学中にイギリスで観たのでストーリーはちんぷんかんぷんだった。
打算なきキチガイ美術に圧倒されっぱなしで気づけば持っていかれた約2時間。シェイクスピアは苦手だけどこの映像と共に見せられると堪らなく魅力的に感じた。

このレビューはネタバレを含みます

・シェイクスピアの「テンペスト」をもとにした復讐絵巻物
・動く絵画、立体的な舞台劇、絢爛豪華などでかい絵本、暗黒舞踏、などを連想するストーリーより映像の世界観に浸る系
・ずっと夢をみてるような気分なので、嫌悪を感じるひとがいるのも納得
・赤い悪魔のような存在が、語り手の廻りを終始舞っている姿が印象的
・映画でできる可能性の幅を感じる
・魔術は捨てた、でも物語は捨てぬ
久々にピーター・グリーナウェイの作品を見たけど、ここまで変態的だったかと驚くほどパラジャーノフやパゾリーニ並みの変態っぷりを発揮していて魂消た。

テンペストを題材に裸の人間を舞わせたり神秘的(というか魔術的)な映像を重ね合わせたりと非凡な世界を構築しているけど、こんな毳毳しい世界観の映像を2時間見続けたら頭がおかしくなりそうだと途中休憩を挟まずにいられなかったのは難点だった。

しかしこういう変態的世界観の映画を作り上げるってのはそれだけで凄いし、最近とんと見なくなったタイプの映画だから古き良き?芸術映画として好きにならずにいられない。

それにしてもGEOってレンタルショップはこういうニッチな映画も偶に平然と置いていたりするから侮れない。
dude

dudeの感想・評価

3.9
自分の体力では2時間集中し続けられなかったが、完璧主義的な映画作りの一つの極点を見た気がする。ほぼ全裸の人間たちがあっちこっちウロウロしている即物的なすごさもさることながら、ワイプや特殊効果がかっちょいい気持ち良い。『テンペスト』全く知らないのでよく分からんがラストに感動する。
Yarrtt

Yarrttの感想・評価

-
想像していたより全然良かった。

ある「ヴェンダースなのに駄作」を観た際のコメントだけど、淀川長治のこの作品の言及が面白いから引用する。

...すごく怒るんです、いい監督(ヴェンダース)の場合は。(中略)つまらない人のつまらない映画なら怒らないの。いい人の騙された(笑い)映画を見ると腹がたつの。そういう映画は、どうして怒るかって言うと、人を馬鹿にした映画作ったら怒るんです、僕。時々そういうやつがあるんです、これは芸術だろうって。『プロスペローの本』なら怒らないんですけど、これは怒るんです。
ある魔法使いが、復讐をしようとするお話です(^-^)
※元ネタはシェイクスピア著「テンペスト」らしいです

人間は多く映りますが、裸っぽいのは大体人間ではなく妖精です。

他の世界観の追随を許さない変な世界観な、孤高のファンタジー映画です。

普通のファンタジーに飽きて、お高くとまりたい私みたいな方必見です。

ファンタジー★★★
アート感★★★★
見易さ★
や〜流石ピーター・グリーナウェイさん、ぶっ飛んでますね。

映像美、と言う意味ではかなり極北にある作品だと思う。

好き嫌いはあると思うが。



だが、この作品にも映倫さんが、わざわざ追加表現をしてくれてて、本当に徹底的に修正主義なんだと理解させてくれます。

他者の作品に何かを、勝手に、追加表現(しかもピンクのぼかし、という大変上品な)されるのは、大変心苦しいと思いますね、私は。
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