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ガダルカナル・ダイアリーのmhのレビュー・感想・評価

ガダルカナル・ダイアリー(1943年製作の映画)
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従軍記者のナレーションで最前線の様子をアメリカ国民のみなさまにお伝えするというていのプロパガンダ映画。
捕虜にした日本人がまるで子どもというシーンで、彼らはほんと子どもだった。
日本人は基本ジャップ呼ばわりで、そうかと思えばモンキーと呼んだりするんだけど、そのあたりは戦中のことなのでしかたない。
劣悪な環境にいる日本兵という、現実に撮影されたカットもちょいちょい挿入される。これも間違ってないので仕方ない。

なにより、この映画がすごいのは火薬量。
思った三倍の土柱が立つ火薬量で何人かまじで死んでそう。
あとから陸軍が来て、もとからいた海軍の兵隊たちが先輩風吹かすのとか微笑ましかった。戦地にあってもワールドシリーズに熱狂してたり、故郷を思ってみんなでしんみり歌ったりと、非常に人間的。
作中、出身地の話題で「風とともに去りぬ」を引用するなどしてた。

ラストは白兵戦。
若い米兵は死んだふりしてやり過ごしたあと、後ろから機関銃で日本兵をやっつける。
「これはお前らがしたことだぜ!」

プロパガンダ映画はどの国のもの見てもあからさまに偏ってて面白い。
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