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マイネーム・イズ・ハーンのchipのレビュー・感想・評価

マイネーム・イズ・ハーン(2010年製作の映画)
4.5
インド映画は大好きですが…
911後のアメリカで、イスラム教徒が偏見の目で見られて苦労したこと、そんな重いテーマを扱ったシリアスなドラマは初めて見た。


主人公のインド人ハーンは敬けんなイスラム教徒。母を亡くしてサンフランシスコにいる弟を頼りに出てきた。幼い頃から他人と馴染めず人と同じことができなかった。サンフランシスコに来てから、アスペルガー症候群だということが判明。
しかし、彼の仕事に対するひたむきで正直な姿勢を理解してくれて、ありそのままの彼を愛してくれる女性と出会う…そして結婚。
何もかもうまく行っていたときに起きた911。イスラム教徒、それだけで白い目で見られて迫害されることに…


大統領に向けて
「マイネームイズハーン、アイムノットアテロリスト」と叫ぶハーン。多くのイスラム教徒が、それを隠した時代。また、大統領にたどり着くまでに旅して、いろいろな人に出会う、ロードムービーの部分も良かった。


世界中でたくさんのイスラム教徒がいて、ほとんどの方はひたすら祈りを捧げている。過激なことをしでかすのは、イスラム国のようなほんの一部だということをわかってはいても…
テロ行為があるとイスラム教徒を色メガネで見てしまう風潮、自分もしかり…
そんな中でも、自分が信じるものを見失わずに堂々と主張する彼に感動しました。アスペルガー症候群であるが故、かもしれませんが。
トム・ハンクスの「フォレストガンプ」のように、目的にまっしぐらでした。
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