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成吉斯汗の仮面
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『成吉斯汗の仮面』に投稿された感想・評価

「フリークス」(1932)「悪魔の人形」(1936)と並ぶMGM3大カルトホラーの1本。脚本は「オズの魔法使い」(1939)のエドガー・アラン・ウールフ。撮影はオスカー受賞の巨匠トニー・ゴーディオ。原題「THE MASK OF FU MANCHU(フー・マンチューの仮面)」。

かつてヨーロッパを征服したモンゴルの英雄ジンギスカンの墓が英国政府によって発見され、考古学者バートン教授の指揮のもと発掘が計画される。これを知った悪の天才科学者フー・マンチュウ博士(ボリス・カーロフ)は、墓に眠っている黄金の仮面と三日月刀を手に入れ自分が新生ジンギスカンとなりアジア人民を率いて「白人種」を絶滅させようと企てる。直ちにバートン教授を巨大アジトに誘拐し墓の場所を吐かせようと拷問にかけるフー・マンチューと娘ファー(マーナ・ロイ)。一方、教授の娘シーラ(カレン・モーリー)は父の代わりに発掘隊に参加し剣と仮面を探し当てるのだが。。。

見世物要素てんこ盛りサービスで好事家にとってはたまらない猟奇性あふれる秀作だった。MGMが「フリークス」での興行的失敗を挽回しようと前年に「フランケンシュタイン」(1931)で大ブレイクしたポリス・カーロフを招聘、特殊撮影や美術にもそれなりの費用をかけているのがミソ。

スタートは大英博物館。ジンギスカンの墓を発見という世紀の伝奇ロマンが提示され、直後にキーマンの教授がミイラ怪人たちに誘拐される急展開。黒幕フーマンチューの初登場は巨大レンズを通した歪んだ顔面アップ。東洋人メイクをがっつり施した姿はもはやカーロフの面影なし。教授への拷問は巨大な鐘を頭上で鳴らし続ける脳への攻撃。その頃、地下を掘り続けた発掘隊は遂に黄金の扉を発見。ジンギスカンの骸骨に付けられている黄金の仮面と巨大な三日月刀のデザインは秘宝ムードだっぷり。

ここで注目しておきたいのが白人発掘隊の無礼な姿勢。発掘隊の一員であるシーラの婚約者テリーが、畏敬の念など微塵もなしにジンギスカンの遺体から仮面を引きはがす。それを見た黄色人の人夫たちが鎮魂の祈りを捧げ始めると、白人達がピストルを打ち鳴らして彼らを追い散らす。明らかに搾取する側として白人が描かれている。

これに呼応するように次のシーンではアジア各国要人たちにフー・マンチューの娘から神託が告げられる。「予言が現実となるのだ。ジンギスカンの黄金の仮面と三日月刀がついに我等のもとに戻ってくる。数え切れぬほどの民が世界中に散り支配する姿が見える。我々に征服され死にゆく者たちの声が聞こえる。ジンギスカンが蘇り、東洋の指導者として世界に襲い掛かる!」

やがて、発掘隊の元に教授の切断された手首が送られてくる。仮面と刀を返せば教授を解放するとのメッセージ。これに応じて宝物を届けるテリー。真贋を見極めるため刀を高圧電流放出機にかけるフー・マンチュー。すると刀は粉々になり偽物だったことが判明。怒ったフー・マンチューはテリーを半裸にして縛り付け、蜘蛛と蛇から体液を抽出してテリーに注射する。「アジアの民よ。ジンギスカンの雷で空が赤く染まるだろう。それが白人に降り注ぎ彼らを燃やし尽くす!」「征服し子孫を残せ。白人の男を殺し女を奪え!」

邪教、人種差別、黄禍論、サドマゾ倒錯など、あらゆる異端がオリエンタルでアナクロな映像に詰め込まれ、最後に異端科学=高圧電流の大放出で殲滅させられる。その光景はキングギドラが発する引力光線の源流であり、その魂はレインボーマンの敵“死ね死ね団”に受け継がれる。

本作は当初、後に「ギルダ」(1946)を手掛けるチャールズ・ウィダーの監督デビュー作として進められていたがプロデュサー判断によって降板。引き継いだのはベテランのチャールズ・ブレイビン監督で、その時点で未だシナリオが未完成で現場は相当に混乱したとのこと。カーロフは「本当にひどい出来だった。ただただ馬鹿げていた」と振り返っている。

しかし結果的に、その混乱こそが映画に勢いと過激さをもたらしたとも考えられる。制作状況も踏まえて再現不可能な空前絶後の猟奇エンターテイメント作。

※撮影監督トニー・ゴーディオはモンタージュ撮影の先駆者。
※チャールズ・ブレイビン監督は元祖ヴァンプ女優セダ・バラの夫。
4.0
さいこう~。放電映画の名に恥じない素晴らしいビリビリ。しかもフー・マンチュー(ボリス・カーロフの名演!)の演説の迫力もすごく「演説映画」として売り出しても十分に客入りは見込める。



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https://ken-ken-pa-pa-20220408.hatenablog.com/entry/2022/07/29/004216
意味不明な上にデカい装置が出てくる、その大味さ加減が最高。昔の007もこんな感じ。縦横無尽に電流を放出させるラストは確実に『狂ったメス』に影響与えてると思う。