この恐ろしさは、日常と狂気が地続きである事を再確認してしまった恐ろしさ。実在するシリアルキラーもあんな風に日常に溶け込んでいるのだろうか。
その一方で、ほんの些細な選択や偶然が悪魔との遭遇を招いてしまったのかと思いがよぎる。。
「もしガス欠にならずにもっと早くサービスエリアに到着していたら…」
「もしレックスの名前が犯人レイモンと同じイニシャルRじゃなかったら…」
後悔は尽きない。
音響効果で観客を怖がらそうとしない。むしろ誘拐する場面で流れるあの奇妙な、どこか牧歌的な音楽は何なのか。
あの犯人の、どこにでも居そうだけど、何か目の奥の奥が曇ってそうなヤバさ。
えっ?て終わり方だけど、あのラストだからいいんだろうな。