お話探し

ザ・バニシング-消失-のお話探しのレビュー・感想・評価

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)
4.0
旅行先、それも“外国”で連れが行方不明になってしまった恐怖は古今東西、万国共通ですね。追い討ちをかけるかのような車上荒らしの被害がまた“あり得そう”で嫌だ…!

そしてやはりこの作品、特筆すべきは誘拐犯・レモンの人物造形ですね。
「優しいマイホームパパ」であると同時に、サイコパス…なんだけれど、その異常性を「家族には秘密にしている別の一面」というように、隔たりを置いたものとしては描かず、“地続き”なものとして描いている点が恐ろしかったです。
個人的には、駅に娘を車で迎えにきた場面が、そのことを最も明示しているように見えて不気味でした…!

お金かけたようなド派手な場面こそなかったけれど、(特に話が動き出す20分辺りから)ぐいぐい引き込まれました。「地味だけどゾワゾワくる」類の作品が好きな人ならほぼ間違いないと思います。
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