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戦場の黙示録のmhのレビュー・感想・評価

戦場の黙示録(2008年製作の映画)
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トブルク包囲戦(1941年4月10日-11月27日)に参加することになるチェコスロバキア義勇兵の訓練から実戦までを描いている。
おおまかには南北戦争が舞台の小説「勇気の赤いバッジ」(1895)に沿っているという評論家たちへの目くばせも忘れてない極めてクレバーな脚本。
マッドマックスみたいな戦争中の砂漠の表現もみどころ。
次第に近づいてくる迫撃砲の着弾点など、塹壕戦の恐ろしさがこれでもかといわんばかりに詰まっている。「炎の戦線 エル・アラメイン(2002)」で感じた恐ろしさにも匹敵するレベルだった。(そういやどっちも北アフリカ戦線ですね)
メインキャストはみな寡黙なんだけど、それがまたリアルでよかった。
この監督さんが次にものにするのが「異端の鳥」というのも納得。「異端の鳥」にあった露悪的な表現がこちらは少なくて、個人的には「異端の鳥」よりか楽しめた。つーか、チェコの映画はレベルがひときわ高いね。
面白かった!
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