千利休

鏡の中にある如くの千利休のレビュー・感想・評価

鏡の中にある如く(1961年製作の映画)
4.0
神の沈黙三部作一作目。神話で神話を解くようなその荘厳さは流石の説得力だ。ベルイマン作品はほとんど鑑賞したことがなかったのだが、流石20世紀最大の巨匠たるものであった。隅々まで洗練されたカットの連続は、一枚のビロードのようである。勿論内容も素晴らしい。他作ほどに神への不信を顕わにしないものの、確かにカメラを通して懐疑の目が表現されている。創作者のエゴを描いているのも興味深かった。
千利休

千利休