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たぶん悪魔がのFrengersのレビュー・感想・評価

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)
4.0
この映画好きだわ。靴の裏と切り株が繋がり、賛美歌とヒッピーの鳴らす音楽が繋がる。しかし、主人公はどこにも居場所を感じられない。環境問題と友人関係、反体制と社会法規、キリスト教と自殺願望、どちら側にもつけない主人公は墓地に向かいながら全てに触れていく。あくまで映るのはアイテムと足と手。主人公の感情はモノや人の循環と見事に結びつく。
拳銃による破滅とキリスト教やフランスのコミュニティの描写は、つまりアメリカンニューシネマやヒッピーイズムといったアメリカ文化に対する回答にも思えて本当に感服した。
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