あきしげ

エクストロのあきしげのレビュー・感想・評価

エクストロ(1983年製作の映画)
3.0
テンポは一級品のカルト映画。

良かった点。

・ムダを省いた最速の超展開
・グロテスクなクリーチャー
・マリアム・ダボという存在

悪かった点。

・かなり意味不明な内容
・途中からファンタジー
・何がしたかったんだ?

本作はカルト的な人気を誇るSFホラー。
まさに80年代のテイストを出した作品。
最大の特徴は冒頭から超加速する超展開。
わずか10分足らずで急展開となります。
普通は倍以上の時間をかけて演出します。
本作はムダを省いて一気に推し進めます。

30分経過した頃には色々と出来上がっている。
本当に余計な説明はないけど理解はできるはず。
途中で見逃してしまったらついていけない展開。

中盤からは落ち着いて家族ドラマをやる。
それっぽい事をやるだけで本格的と違う。
あくまでクライマックスまでのひと休み。

後半に差しかかるとワケ分からなくなります。
別に理解する必要はなく、流れに身を任せる。
その結果、ラストは更にワケが分かりません。
もはや理解してもしなくても構わないのです。

しかし、本作は印象的なシーンが非常に多いです。
やはり、これは80年代だからできた芸当だろう。

現在はそのような事は簡単にできない。
やりたい事をやるのが80年代だから。
誰も止めるどころか更に付け加えます。
それにより印象的なシーンが生まれる。

なんと言ってもマリアム・ダボ。
ボンドガールが登場しています。
惜しげもなく裸体を見せている。
それだけでも一見の価値はある。

続編があるようだが、なかなかのクソ映画らしい。
機会があれば鑑賞したいが、手に入らないだろう。
あきしげ

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