このレビューはネタバレを含みます
面白い~ 男女の恋の別れどうこうより、
父親が、小さなプライドのために今まで見せなかった弱さをドア越しに独白し、娘は父親にそんなことをさせてしまったのは自分なのだと知り、ひっそりと泣く。
貶していた教師の部屋の素晴らしさにはっとし、振り返り視線を合わせて「助けてください」と請う。
この2つのシーンが素晴らしかった。他者との関係の修復の流れとしてものすごく美しい。(若干イージーかなとも思ったけれど)
そして、そんな「他」者によってジェニーは「自」立をしていくという。
タイトルがAn Educationというのにも納得。この映画においてフォーカスを置いているのは失恋というロマンスではなく、人を立ち直らせる教育なのではないだろうか。
ジェニーがインテリに感化されて傲慢になっていく感じだったり、デイヴィットの何とも言えない胡散臭さもリアルで良かった。