キャリー・マリガンの出世作となった、青春ロマンスドラマ。
1960年代のロンドン郊外。オックスフォード大学進学を目指して真面目な高校生活を送っていた17歳のジェニーが、倍以上歳の離れた男性デイヴィッドに心奪われる。
"If you never do anything, you never become anyone."
イギリス映画らしい淡く品のある青春ドラマ。
17歳って大人とも子供とも言えない特殊な年齢だなとつくづく思う。『理由なき反抗』のジェームズ・ディーンも17歳だったなとか思いながら鑑賞した。
自分の知らない華やかな世界を教えてくれる年上男性に惹かれる気持ちは分からなくはなかった。が、出会いのシチュエーションから危なすぎる。薄暗い雨の日に、中年男性が下校途中の女子高生に対して車の中から声を掛ける。誘拐&監禁系の話かと思うほどゾッとした。
60年代の女性観が反映されていて、一流の大学に進学するか、金持ちと結婚するかの二択を、本人ではなく両親が判断しようとする。
キャリー・マリガン、表情豊かで魅力的。笑顔がとてもキュート。
"Nobody does anything worth doing WITH a degree. No woman anyway."
"I feel old. But not very wise."
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