まつこ

風の中の牝鷄のまつこのレビュー・感想・評価

風の中の牝鷄(1948年製作の映画)
3.9
戦争に翻弄されたある夫婦の物語。

息子の入院費を稼ぐために一度だけ身売りしてしまう時子。そんなある日、ずっと帰りを待っていた夫が戦地から帰ってきて…

誰にだってあるどうにもならない気持ち。こうした方がいいって、仕方がないってわかってても止まらない衝動ってあるんだよな。

「あの女のことは許せて奥さんのことは許せないのかい?」と笠智衆が問いかけるあのやりとりが好き。(ショッキングなのは次のシーンなのだけど。)

途中まで冷たくて、辛くて、どうしようと思うくらいホラーだったのだけど、やっぱり小津作品はあったかかった。(と思いたい。)
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