風の中の牝鷄の作品情報・感想・評価

「風の中の牝鷄」に投稿された感想・評価

Mayashico

Mayashicoの感想・評価

4.0
ホラー。突然の「ちょいと、誰か泣いてやしない?」、怖すぎて部屋の電気つけた。

「いくつだい、君?」
「何て名前だい?」
「いつからやってるんだい、こんな商売?」
実はラブ&ポップの浅野忠信も奥さんが体売ってたことで自暴自棄になって援交JK に説教してたのかもしれない。

そしてまたもや足を引きずる女。
Kazuho

Kazuhoの感想・評価

4.0
笠智衆が恐ろしく若い
階段のシーン思わずして声が出た
さすがにこれに憧れたら現代社会は生き抜けないが何処か参考になると感じてしまう
ちょっと過激な小津

現代を生きる私にはまったく理解の及ばん!みたいな価値観に生きてる人々なのに何故か発生する感動…
鴉

鴉の感想・評価

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「もう、許してやれよ…」と居心地悪い気分で観た。あと、風俗嬢に根掘り葉掘り質問するのはエチケット違反です。人でなしとはこの人のこと。太宰作品にありそうな話である。
雨

雨の感想・評価

4.0
1948年の小津監督モノクロ作品。幼き子をたった一人で育てる時子。戦争へ行きもう4年も帰って来ぬ夫。ある日病を患い息子が入院。金に困った時子は大きな覚悟と必死の思いで体を売ってしまう。この作品は一度は破綻しかけた夫婦を描いた作品だけれど、女の友情の描写も素晴らしい。「ねえ、女に一体何が出来る?」時子は友人に気を使い相談せず一人で重大な決断をしてしまった。苦しい状況を全く相談してくれなかった時子に怒る友人。「一緒に泣いてあげることは出来たかもしれないのに」気を使うことと水くさい事は似ているけど違う。ラスト夫婦が再び固い絆で結ばれるきっかけとなった時子の落下。階段から勢いよく落下し体の痛みを抑えてなお夫に泣いて謝り続ける。脚の激痛を抱えながら階段を一段一段ゆっくりと上る時子。それはまるで戦時中たった一人で幼き子を育てながら生きてきた時子の生き様を見ているようで胸が張り裂けそうになった。あの時代、どこの家庭にもきっとこうした物語があったんだな。
もた

もたの感想・評価

4.0

小津監督の作品の中では、ものすごく異質(な気がする)
意味深な建物のショットなど、(そもそもラストなんかも)意図を察することができなかったところもあるため、もう一度くらい見たいと思うけど、階段落ちのシーンが怖すぎるから、もう観られないかもしれない
小津は不気味な作品ほど傑作。特にこの映画は抜きん出てる。
死体のようにぐったりした子供、不意にフレームインする紙風船など、物語とは関係のない部分にばかり注意を向けてしまう。階段は言わずもがな。
Marrison

Marrisonの感想・評価

4.3
小津安二郎監督が田中絹代さんを階段から突き落とす鬼畜作。そう聞いてたが、ラスト数分間なんかは予想よりもはるかにひどいスーパー鬼畜シナリオだった。

序盤からその急階段が濃い暗さで何度も固定キャメラの同一アングルで映され、「ここを落ちるのね」「落ちるのね」とブラックな高まりが確実に来た。ホラー映画だ!
子役は妙に静かでどこか(今っぽくいえば)発達障害的なんだが、そのぼっちゃんの入院~「お金、要る」のところから、それまでおばさん臭かった絹代さんが俄然、視覚的におねえさんになる。売春話が湧くより前に売春への必然性が視覚的に上がっていく、そこのところの「女優×演出者×撮影者」の実力の掛け算が強力!

満を持して夫(佐野周二さん)が、風貌的にも寝っ転がりスタートからしても猛獣的に登場。急階段画像はその後もしばしば二秒ぐらいずつ禍々(まがまが)しく差し込まれる。
で、、、、、、夫が妻をいじめだす。粘着質かつ癇癪的かつ(ムリヤリながら)理詰めっぽくもあって、追い込み度がとにかく高い。
悪役徹底のそんな佐野さんに、きわめて保守本流な“小津映画らしさ”で「奥さんがかわいそうじゃないか」と穏やかに軽やかにスマートに説教する若い笠智衆さんの、目がとっても澄んでたのが、ささやかな清涼剤。。。
だが夫は少しも改心せず、ついに、問題の階段転落シーン!!! スタントウーマンじゃなさそうよ。本物の絹代さんが頑張りすぎな落ち方してる!!!!!!

映画はその少し後に死んだ。なぜなら、転落後のやりとりが無意味に上滑り。
やい、佐野さん、大家の女が帰ってきたからって素知らぬ顔で二階の奥へ戻るな。もっとちゃんと心配しろー。ゴタク並べなくていいからさっさと彼女をおんぶして医者に連れてけー! 頭から落ちてるからきっと頭蓋骨内に血が溜まるよ、半年以内に脳障害になるよ。腰や足のどこかにヒビぐらい入ってるよ。妻の医療費工面するために売血でもする?
あるいは、心配はしてあげなくていいし「これで清々したから、まあ赦してやろう」なんていう尊大な整理の仕方でもまあいいけど、それならそれで「おあいこにしよう」と自ら階段下へダイブ!して微笑みながら戻ってきて、それから本当の愛で抱擁しなさいよ。
とにかく腐った男による女性虐待にはNo! 
ダメダメダメな結末を私は嘲笑してあげるよ? この夫、いったい戦場で何人の中国人や西洋人を殺してきたの? どれだけ人肉食べたの? どれだけ現地人をレイプとかしたの? そういうこと全部、戦争だったからってことで(+帰国した時もう狂ってたんだってことで)赦免されるとしてもね、負けてノコノコ帰ってきたこと自体が許されないんだよ。オスの資格なし。新憲法で男女同権の概念が鳴り響いてた時期の映画作りであったかなかったかなんて関係ない。男ならつべこべ言わずに(もう一度戦いに行って)勝ってこい、だ。勝つまで永久に故国の土を踏むな。母親の腹から産まれてきて乳飲んで大きくなった元コドモの分際で、妻に威張ってる暇があるんなら、マジもう一度撃ち合いに行ってこい、だ。──────だから、佐野くんは小津脚本に「こんなの演じられないですってば」と抗議して去るべきだった。馬鹿馬鹿しい。

[シネマヴェーラ “戦争と女たち”]
ヤング笠智衆かっこいー、ちょっと本田圭佑っぽい

童貞マインドセラピー物語といった趣き、しかし戦地でも女を抱かなかったほどに一途を貫いていたというのならそれはそれでわかるし、単なる男性上位の話とも言えないが、やはり暴力振るって最後に至るまでその謝罪がないのは申し訳つかないね

しかしあらかじめ聞いていた階段落ち、予想以上にガーッといってたので笑った

職場の窓から覗く隣のビルのダンスホールが良かった、小津にもこのぐらいのメロウ感覚あるんだ
一

一の感想・評価

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初めて観る小津安二郎。このあいだ観た『変態家族 兄貴の嫁さん』を思い出さずにはいられない、フィックスで捉えた家屋や会話のカットバック。息子の入院費のためにたった一度売春した田中絹代を許せない佐野周二(髪型変)が何の確認のためなのか向かった売春宿で女に「こんなところで働いてていいのか」と説教するのがすごいやだ。そんな佐野がいじらしい絹代を階段から突き落としておいて心配する素振りもなく「これから夫婦でしっかりやっていこう!」と宣言するエンディング。どう考えても地獄の始まり。こわい。
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