風の中の牝鷄の作品情報・感想・評価・動画配信

風の中の牝鷄1948年製作の映画)

製作国:

上映時間:84分

配給:

3.8

あらすじ

雨宮時子は、夫・修一(佐野周二)が外地へ赴いているため、健気にミシンを踏んで生計を立てていた。苦しい毎日ではあるが、息子・浩の成長ぶりを夫に見てもらう日を心の支えにした生活であった。ある時、浩が病に倒れ入院、まとまった金が必要になり途方に暮れた時子は、いかがわしい安宿で見知らぬ男に身体を売ってしまう・・・。そして、やっと戻った夫は、留守中の妻の真実を知ることになる。

『風の中の牝鷄』に投稿された感想・評価

図書館DVD

キネマ旬報1948年日本映画7位枠

最後の手の所が神聖すぎて久しぶりにハッとした。
milk
3.9

笠智衆が若い。髪生えてるよ沢山
黒沢清監督が10秒を患った息子、戦争に行った父、階段から落下した妻の3人は全員死んでいて、最後の抱擁の場面は幽霊同士の抱擁にしか見えないと論じてたけどそんな感じする。…

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4.0

・時子を階段から突き落とした修一が「大丈夫か!」と声をかけはするものの、苦しむ時子の元に駆け寄りもせず階段上でただ見ているだけだったこと。自分はここにめちゃくちゃ家父長制の空気を感じた。

・修一を…

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小津安二郎

田中絹代
佐野周二

小津には珍しい暴力シーン、究極は妻が階段から転げ落ちるシーン。

小津自身は失敗作と自認。
貧困の中息子の治療費捻出のため一度だけ身を売った妻を夫は許せるのかとい…

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kana
-

時代の息苦しさが作品を通してずっと漂う。
階段のシーンあまりにも生々しくて衝撃的。
“夫婦の在り方とは?”
最後に夫が語る台詞はどれも印象的やけど、丸く収まるハッピーエンドとは思えない。家父長制や、…

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Sari
4.0

小津安二郎が終戦後第2回作品として監督したドラマ。

太平洋戦争後の東京を舞台に、夫の復員を待つ妻が生活に困窮し、子どもが病気をしたことで金のために一度だけ売春をしたことから、戻ってきた夫のみならず…

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.
-

病気に罹った子どもの入院費を稼ぐために1度だけ体を売った妻と、それを知り激昂する夫。

何度も映る「階段」のモチーフが、本作で最大にショッキングなシーン(妻が転げ落ちる)のフリとして効いてて凄い。

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cuumma
4.0

淡々と家族を描く小津安二郎監督にしては珍しくショッキングな内容と展開です。

夫が戦争に行ってしまい、家に残された妻子が生活のため止むに止まれぬ行為に及ぶ。女一人で生活を成り立たせることは、当時とて…

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Evans
3.7

「互いへの思いやり」

小津安二郎が夫婦の形を描いた作品

戦後まもなく復員した夫とそれを待っていた妻とが、とある事件をきっかけにギクシャクしている様子を描いていた。

◆時代が戦後すぐということも…

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4.0

(わざとらしい説明的なモノではない)セリフだけで、まったくそのシーンを映さずに、今(さっき)どんなことが起こっていたかを提示してくれるという抜群の巧さが、改めて感じられる。

そうするしかなかった、…

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