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「風の中の牝鷄」に投稿された感想・評価

oo

ooの感想・評価

3.4
なめない、、、、一度も。。。
てか旦那もっと謝れよ。二人が納得してるのが不気味だ。夫婦の会話を見つめる子供の目線いい。
小津らしからぬテーマだが、全編で小津らしいカット・セリフ回し・演出がなされる。ラストの階段落ちからの一連のシーンにおける田中絹代の演技にゾッとするような気持ち悪さがあって、それは彼ら夫婦が愛と呼ぶものの形が極端に歪なものだからだ。
小津安二郎監督の異色作。知られている階段落ちだけでなく、テーマ自体も異色である。
なんとも奇妙なのは、セリフ回しや演出は小津安二郎そのものだということ。テーマと乖離しているのだ。
正直、小津作品としては成功作とはいえないか……。
戦後の日本。ほとんどの人が貧しい時代の夫婦のカタチ。やるせない気持ちを抱えて生きるこの時代の人々の気持ちが痛い。

このレビューはネタバレを含みます

ほっこりゆったりな人間愛が小津さん映画と思いきや、こんな作品あったんですね。。
戦後まもなく、主人公(田中絹代)は息子を一人育てているが、入院費を払うため一夜限りの売春をしてしまう。その後まさかの旦那ご帰還。うっかり売春を告白してしまうが・・・

DVという言葉の無い時代、亭主関白がスタンダードな感覚に絶句、、
なんだろう、純愛というより、共依存のような、正直この映画を見て、私この時代に生きてなくてよかったと思いましたよ。。

公開当時は、これこそが夫婦の美しい愛だ!というふうに受け止められていたのかな、、

まさか小津さんの映画でこんなにもモヤモヤが残るとは(笑)
噂の階段、なかなかの転がりっぷりだった。
ひろしちゃんのスーパーハイウエストがかわいいのがせめてもの救い…
rollpain

rollpainの感想・評価

4.0
思ってたより、辛い内容だったなぁ。
反戦メッセージ的なものがはっきり表に出ていて、他の小津作品とはちょっと異質な感じ。
それにしても、階段落ちのシーンが凄かったんだが、あれスタントマンなのかな。それとも田中絹代さん本人?
G

Gの感想・評価

4.2
小津作品の中でもトップクラスに暗い。黒沢清は今作について「家族三人とも、ほとんど死んでいるわけですね。ただその後に、幽霊のように抱き合って一緒に生きていこうという......。しかし音楽だけは、よかっ た、よかったという音楽でみんなだまされるんですけど、本当は何ともゾッと する気味の悪い映画なんじゃないでしょうか。」と語っている。終盤に出てくる小津作品の中でも最もバイオレンスな場面はトウキョウソナタでも引用されているが、それと並ぶくらい今作のクローズアップ演出は暴力的で恐ろしかった。
この映画怖すぎだろ。

インサートの"空洞です"感。
階段階段階段の反復と落下物。缶と紙風船、そして…
夫と妻、歩き姿の対比。
階段を登る妻、上で待つだけの夫。
風俗嬢説教おじさんと化す夫。
そして切り返しの恐ろしさ!妻が決心する瞬間の鏡との無言カットバックはこれまで見た中で最恐のシーンの1つ。

トウキョウソナタの階段落ちるとこコレが元ネタか!!
c5

c5の感想・評価

3.7
◯子どもの入院費用のために母は一度だけ売春をする。復員してきた夫はそれを知り憤慨する。しかし夫は一人の娼婦と出会い、心を揺さぶられてきく。

◯小津らしくないといえばらしくない。やや暴力的だったりする。どちらかといえば成瀬っぽい。

◯さすがに今の価値観には合わないだろうなってところも多い。

◯この時代の「こんちわ」って挨拶、クセになる。
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