悪魔の赤ちゃんの人権問題を指摘された政府が、5人の赤ん坊を無人島に放してしまう。前作から物語が継続している、サスペンス・ホラー第3弾。
冒頭部、「赤ん坊は人間社会に対するカウンター精神をもっている」という主旨の、フォローが早々と解説される。鑑賞者に推量させるべき点を台詞で喋ってしまうのだが、第3作目の導入部ということなので、致し方なし。
本作の主人公は、悪魔の赤ちゃんの父親であり、人権問題の中心人物として顔が知られた、テレビタレントの青年。客観的に見ると奇人なのだが、本人は赤ん坊の気持ちを察して、善意でやっているに過ぎない。軽くトランス状態に陥っているような演技が笑える。
肝心の赤ん坊は、ストップ・モーション・アニメにより表現。物語中盤部で5才児に成長すると、日野日出志のキャラみたいなフリークスに変貌する。被害者の流血描写、四肢切断描写もやってくれるため、ゲテモノ・ショーとして普通に楽しめる。