フリッツ・ラング監督作。ややゆるめのフィルム・ニワール。
誕生日に恋人に捨てられた女が自棄になって女たらしの画家の誘いに乗って画家の家に連れ込まれる。危ういところで逃げ出すが、翌日画家が死体となって発見された。殺人の記憶はないが、彼女は自分が犯人なのだろうと思い込む。
やや腑に落ちないところもあるし、フリッツ・ラング作品として考えると凄みや迫力に欠けるけど、こういった軽めの作品も撮影していたのだと知れた。
軽妙なテンポと洒落てウィットにとんだセリフのやり取りが特徴で、主役のアン・バクスターのチャーミングさ、彼女の友人たちの魅力もあって、結構楽しめた。
あのナット・キング・コールが本人役で登場して、しっかり歌を聞かせてくれるシーンあり。