こぅ

青いガーディニア/ブルー・ガーディニアのこぅのレビュー・感想・評価

3.9
フリッツ・ラング監督による日本未公開
【火曜サスペンス】。

『酒は飲んでも呑まれるな!』by酔拳

誕生日の日に恋人から手紙で別れを告げられたノーラ(アン・バクスター)は、画家のハリーの誘いに乗ってディナーに出かけ、そのあと部屋に立ち寄るのだが、翌日、彼は死体で発見される…。

OPタイトルバックが、景色(実写)というのは、
一体何年、何の作品からなのだろうか⁈

異色と言えば【異色】のサスペンスだ。
序盤からサスペンスらしからぬ軽快でウィットに
富んだラブコメで、面喰らうが、3人で暮らす女性
のドタバタが楽しい。(3分の1くらい。)

アンが綺麗で、彼氏に振られても健気で可愛い女性を
好演していた。

アンの飲み過ぎによる殺人事件がプロットで、
観る者を終盤までミスリードしていく。
彼女の失神する時の演出(映像)は、流石だ。
事件が起きてからは、警察を警戒しながら、新聞
記者との【駆け引き】にシフトするのだが、、
面白い。

テーブルでハンバーガーを食べながら、、卓上の
小さなミュージックボックスがお洒落だった。

ナット・〝キング″・コールの
『ブルー・ガーディニア(青いクチナシ)』
が、結構フューチャー(出演も)されていた。

クライマックスは、観客のみならず新聞記者すらも
騙される。


そして、捻り⁈のラスト、、
アレとアレが、伏線だったのか。

一周して、、帰結。

それにしても、フリッツ作品の夜パートの白黒
コントラスト、陰影、絶妙なライティングは、
素ん晴らしい。
こぅ

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