偏屈な頑固爺さんの話で、出だしどうだかなあ、という感じだったけど、オーヴェンの過去の話や隣人たちとの交流を通じて、ただ偏屈なだけで無く、そこに理由とか基準があることが明らかにされる。すると観る側も不思議とちょっとオーヴェンを応援する気になる。オーヴェンを頼ったり話しかけたり、逆にオーヴェンが助けたりする人って、社会の中での弱者だったりするなあと途中で気づいて、きっと見えてる人には本当の姿が見えているんだなあと。猫にもね。
淡々としたドラマかなあと思って観ていたら、しっかりと伏線回収しまくってやられた。笑いも散りばめられ、そして泣ける映画だった。
クルマ好きにはサーブとボルボのくだりなどもポイントでした。
