Kiki

幸せなひとりぼっちのKikiのレビュー・感想・評価

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)
5.0
シンプルな人生に紡がれる
深い愛情…夫婦、親子、友情、博愛
小さなコミュニティの中に愛が育まれる
ほっこり…ほっこり…
じんわり…じんわり…

原作スウェーデンのヒット小説
『En man som heter Ove』(オーヴェという男)
主人公は、孤独で とことん無愛想
彼なりの規律があり、模範的な行ないをしている人物。意外にも身近な人や自分の中にも通じるところがあるのでは…
何でも直したり作ったり、頼りになるところ…離れて暮らす父親と重ねて想うところがあった(じんわりプラス)

全体にスウェーデンのブラックユーモアが毒ではなく「粋」である!

幼少期から人生の全てだった妻との回想シーンがドラマチックで、温かさと喪失が交互に描かれる
どんどん没入していくテンポの良さと回想シーンの挿入が抜群な編集
もし、父親が話し好きで陽気な性格だったら…
オーヴェの人格形成に影響があったのかな?
しかし、少なからず誰しも人生経験を重ねるごとに自分なりの尺度と頑固な回路が増えていくものではないかw


「正直になるには、あと押しがいる」
いいシーンでした!

隣に越して来たイラン人パルヴァネの人柄の良さと絶妙な「あと押し」が素敵!


私的には、ラストシーンが三段オチで、次々と涙が溢れました(ネタバレコメントで)笑いと涙で心温まる秀作映画!
いい映画に出会いhappy☆
エンディングの曲がいい明るさ♪
Kiki

Kiki