ヒダリ

血の祝祭日のヒダリのレビュー・感想・評価

血の祝祭日(1963年製作の映画)
4.0
この映画がすごいのは、1963年の作品であり、ゴア・スプラッターの元祖であるからに他ならない。そういった前情報が無ければ、クソ芝居、クソ音楽、クソ雑のZ級映画だ。
それでも何かクセになる魅力がある。肝である殺人シーンは、作り物感が拭いきれない死体や人体の一部(個人的にはあまりに血糊すぎる真ッッッッ赤な血がツボ)が惜しげもなくデカデカと描写され、そしてボン…ボン…という独特すぎるBGMが相まって、逆に激烈な狂気を帯びている。これは真似しようと思ってもおよそできない"ヤバさ"ではなかろうか。"元祖"の風格は、確かにある。
歴史資料として一見の価値あり。
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