ヒダリ

カルトのヒダリのネタバレレビュー・内容・結末

カルト(2012年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ネオ様ってすごい。

ホラー映画の宗教者ってテキトーじゃないですか。この作品の霊媒師はもう笑えないとこ探すのが難しいくらいチープで、前半はゲラゲラ笑ったり呆れたりと、映画宗教ツッコミホラーコメディだぁと思ってたんですけど、そこでネオ様登場。
オラオラ系ホスト。宗教全否定。でも最強。ジャンプ漫画か?でもキャラ爆濃い一方で、その除霊手法には嘘宗教こねくり回しが一切ないので、スッと注目できる。
宗教に一定の知識がある人って多分みんなそうじゃないかと思うんですけど、基本映画の祭祀パートに集中できないんですよ。クソテキトーだから。この映画の前半が完全にそうであったように、コメディにしかならない。そんな詳しくない人だってそうでしょう。胡散臭いおっちゃんが胡散臭いゴチャゴチャを宣って胡散臭い儀式をする、もう見飽きているはずです。ネオ様ね、これ全部しない。ただ説明不要のすげーパワーがあるキレ者のチャラ男。除霊シーンを粗探しせず見たのなんて何年振りでしょう。なるほどその手があったかと目から鱗でした。宗教全否定発言が実はサラッと伏線なのも鮮やかですね。

タイトルがカルトなのってそういう…!ってのはいいですけど、あ、ここで終わりなんだ…とは正直思いました。この感じで続編作らないらしいし、打ち切りエンドじゃないですか。クトゥルフカルトとの霊能大戦争、見てぇ〜〜。セイッ!
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