Boss2054

重量★ガールズ キングコングを持ち上げろ!のBoss2054のレビュー・感想・評価

4.8
別にオリンピックの時期だから観たト云うワケでもなく、
ただ単に、面白い韓国映画が観たかっただけなのである。

重量挙げ、それも女子チームのお話である。
ワタシは、エンディングタイトルまで、ずっとフィクションだと思って観ていた。
そしたらなんと、エンディングタイトルで、モデルになった本人たちの映像が出て来て、
びっくらこいた‼︎
え⁉︎ 実話だったの⁉︎
フィクションだからこそドラマを盛り上げるために過激に描いているのだとばかり思っていたからだ。
急に居住まいを改めた。

タイトルとは裏腹の過激な話である。
主人公は、オリンピックの重量挙げで銅メダルを取るが、
その時のケガでその後は泣かず飛ばず。
いかにもフィクションぽいでしょ。
それが高校に新設する女子重量挙げチームのコーチとして採用される。
スポ根ぽいでしょ。
が、前半30分、主人公にやる気がない。
まんま、映画的にもややフラットな展開で退屈するなあ…。
ト思い気や、主人公は、ある理由から俄然やる気を出す‼︎
ト同時に映画も俄然面白くなる。
主人公は、重量挙げト云うスポーツが韓国内でどう云うポジションにあるかを良く知っている。
そのマイナス面を重視して積極性を失っているのだ。
主人公は、チームを趣味派トやる気派に分ける。
このアイデアは素晴らしい❣️
スポーツだけでなく、プロフェッショナルとアマチュアが存在するジャンルは、
その両者が一緒にやるト大抵うまく行かない。
モチベーションが違うからだ。
で、主人公は、選手たちに本人の希望する立ち位置に従ってトレーニングメニューを考案する。
ポイントは、主人公は、一人一人の選手をとにかく良く見ているコトだ。
このことが後の乱暴極まりないコーチにメンバーを取られた時の描写の対比のもとになっている。
とにかくこのコーチがひどい‼︎
背景の時代や韓国のスポーツ界の事情もあるのだろうが、
今で云ったらパワハラの嵐である。
コノ登場人物を観て、ワタシは、フィクションだからね。
ト、思っていた。
のだから、実話ト知った時の驚きを想像していただけるだろう。
え⁉︎ あんな奴がホントに居たんだ‼︎

権力とか権威って云うのはホントに怖い。
その人間を見ないで、
社会的な肩書きでその人間を判断する。
主人公は、銅メダルを取ったがその後、だらしない生活を送っていたからダメだ。
パワハラコーチは、人間としては最悪だが、実績があるので、重用されている。

最近観た、時の面影、もそんな映画だった。
肩書きもなく静かに暮らしている市井の人たちにも優れた人たちが大勢居る。
そんな作品だった。

で、本編は、フィクションと見まごうばかりの物凄い展開をするのだが、
それは、観てのお楽しみ❣️
コレを観たら、
オリンピックの女子重量挙げが必ず観たくなる❣️
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