たむたむ

ダージリン急行のたむたむのレビュー・感想・評価

ダージリン急行(2007年製作の映画)
3.6
これでウェス監督の主要実写作品は、ほぼ制覇かな。

父の死をきっかけに疎遠となっていた3兄弟が繰り広げる、インド珍道中をユーモアを織り交ぜながら綴った、ウェス・アンダーソン監督によるハートフル・ロードムービー。

本編にはナタリー・ポートマン出てこないのかなぁと思っていたら、出番あれだけ?(´⊙ω⊙`)

物語の主人公となる3兄弟は、アンダーソン組でお馴染みのオーウェン・ウィルソンが長男フランシスを、エイドリアン・ブロディが次男のピーターを、ジェイソン・シュワルツマンが三男ジャックを演じています。いや、似てないやろ(笑)

『ライフ・アクアティック』後の作品ですが、まだ特有のクセは強くなく、比較的観やすい。
とはいえ、黄色をはじめとした独特の色彩感覚やセットの手作り感、集中力が切れやすいストーリー運びなど、しっかりイズムは実感できるw

あと、音楽がめちゃくちゃいい…!(〃▽〃)
ブリットロックを主体にベートーヴェン、ドビュッシー、何と言ってもラストの♪”オー・シャンゼリゼ(Les Champs-Elysées)"♡なんでインドを走り抜ける列車の映像に、シャンソンを合わせるんだ?という疑問はさておき、センスの良さに脱帽。

前日譚『ホテル・シュヴァリエ』の内容に触れるエピソードや、ペッパースプレーの件にクスッとしたり、オープニングとリンクするラストシーンにハッとなったり、兄弟愛にジンワリしたり…とにかく晴れやかな気持ちにしてくれる作品でした。

列車に乗り遅れるオジサンというだけの役にビル・マーレイを起用するのが、この監督ならではw
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