爆裂BOX

THE THING 未確認生命体U.M.A.の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

THE THING 未確認生命体U.M.A.(2001年製作の映画)
3.0
古代の秘宝発掘の為森の中にある洞窟を訪れたジェンセン教授一行。だが教授の目的は盗掘だった。そんな彼らに謎の生命体が襲い掛かる…というストーリー。
洞窟の宝を盗掘しようとした一行が姿の見えない怪物に襲われるモンスターホラーです。
森の中で姿の見えない怪物に襲われるというストーリー展開はモロ「プレデター」フォロワーですね。怪物の主観視点の映像が多い所等も意識してるんでしょうね。怪物の姿は全編通してハッキリ映りませんが、クモみたいな四足歩行で、オールCGで描かれますが、ハッキリ言ってクオリティは初代PSレベルですね。洞窟にあった王冠を被ると過去のイメージ映像が脳内に流れますが(何故なのかは不明)どうやら宝を持ってきた宇宙人が番犬として連れてきたようで、宝を持ち出した人間を執拗に追い掛けます。このイメージ映像の中でひょろっとしたグレイタイプ宇宙人がケーズを重そうによたよた運ぶシーンは妙に笑えました。
登場人物は5人くらいですけど、純粋に発掘に来ただけの教授の元カノケートとガイドのダナ、教授に雇われたマイケル以外は盗掘に来ただけあって基本クズの悪人ですね。特に教授の欲に目が眩んで宝に執着し、隙あらば銃突きつけて指導権握ろうとするクズっぷりは徹底していて清々しいくらいでした。気性の激しいウィリアムズも中々にクズ。
最初の犠牲者は割と意外な人でしたね。この人も主人公格だと思ってただけに。
チープなCGながらも首チョンパ等のゴア描写盛り込んでたのは良かったな。
ケートが壁画を解読した「宝を返すと報酬として速やかな死が訪れる」という設定は意味わからないですね。ここは教授の言う通り返しても死ぬなら盗っていった方がまだましだと思いましたね。
怪物が車襲撃する中でタイヤ交換する所はちょっと緊迫感あったかな。怪物の襲撃シーン多いのはまあいいですね。
怪物の習性利用した洞窟内の対決はちょこっとスリルあったかな。怪物倒して一件落着と思いきや、そこから一波乱ある展開はお約束ながら良かった。ケートはまともだと思ったのに…
ラストの展開は意味不明だったなぁ。あの宝に触れたら透明になって新たな怪物になるのかな?ハッキリわからないけど。あの人もあんな最期を迎えるとは…ケートが宝のせいだ!みたいな感じで投げ捨てたけど、そもそもアンタが宝持ち出してなきゃこんな事にならなかったんじゃないの?
かなり評判悪くて期待値下げて観たからか思ったより普通に見れましたね。ジェフ・リロイに監督交代して続編「宇宙生物X」も作られてますが、こちらもかなり評判悪いなぁ…