爆裂BOX

最強特殊部隊 VS 巨大タランチュラの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

2.5
麻薬組織壊滅のために結成された最強の特殊部隊L9コマンドー。彼らの今度の任務はアルバニアにある麻薬製造所を破壊すること。しかし、そこで彼らを待っていたのは敵の恐るべき生物兵器だった…というストーリー。
巨大タランチュラと特殊部隊が激突するイタリア産のモンスターアクションです。
ある企業が開発した植物と動物の成長を促進する新技術。しかし、その技術は強大な犯罪組織に麻薬や違法ドラッグ用の植物の成長促進に利用していた。この組織とラボを破壊するため結成された最強精鋭特殊部隊が麻薬製造所を破壊した後、アルバニアにある秘密のラボ破壊に向うも、それは罠で敵の開発した生物兵器である巨大タランチュラの群れがいた、という内容です。
タイトル通り最強特殊部隊と巨大タランチュラが戦うという正しくタイトル通りの内容しかないです。
冒頭で特殊部隊による麻薬組織壊滅と製造所破壊が描かれますが、そこから巨大タランチュラと遭遇するのが50分くらいで、それまではマジで延々と特殊部隊が敵のラボに潜入して通路を歩き回る映像が流されます。しかも全編にわたって映像の暗い部分が滲んでいて、しかもほとんど夜のシーンなので画面全体にじみまくって何がなんだかな感じになっていて、人の顔の区別もつき辛いです。しかも音声も英語に吹き替えてるからかアフレコ感全開で、台詞も棒読みなので違和感凄まじい。
また、登場人物もキャラも薄くて魅力もない、というかそもそも主役と脇役描きわけする気がないのか誰が誰だか分からないし、誰が主人公なのかもわからない。皆等しくモブに思えます。ミッションに同行する女博士も外の待機組に混ざっていて終盤まで活躍することもないですし。
巨大タランチュラはCGですが、そのクオリティもPSの初期レベル。というか、ヘリや他のCGも同じレベルです。最初出てくるのはちょっと大きくなったくらいですが、人間大まで大きくなります。中盤からは大量に出て来てガンガン襲いかかって来て、特殊部隊もバンバン撃ちまくってくれますが、攻撃も単調でドンドン撃ち殺されていくし、銃撃シーンのカットも同じシーン使いまくるので流石に単調に感じますね。何か戦闘シーンや襲われるシーンになると人間も安っすいCGになって、のっぺりした感じのテクスチャとか棒読みのアフレコと相まって初期のPSのクソゲー感が出てて何だか懐かしい感じになりました(笑)本当途中からシューティングゲームのプレイ映像見てる気分になります。撃たれたクモ達が「キシャー!」と鳴き声あげて血飛沫も緑色なので、本当にちょっとだけ子供の頃ゲーセンでやった「エイリアン3 ザ・ガン」思い出した(笑)というかタランチュラじゃなくてジョウゴグモと説明されてるからタイトルも詐欺だな。
施設の外で待機しててロクに活躍してない奴らが最後まで残るのも読めないと言えば読めなかった(笑)巨大グモ出たら「巨大グモだ!」と今更の様なリアクションするけど、見てないから仕方ないか(笑)
最後の退治方法というか撃退方法がアッサリしすぎというか、「え!?そんなんで死ぬの!?」とビックリしました。最後に超巨大化したのに…
とにかくストーリーもなく映像も音声も全てショボい映画なので、Z級映画マニア以外には到底オススメしません。個人的にはあまりにダメすぎて笑えて見れました(笑)