このレビューはネタバレを含みます
だからあれほどセックスで
恋人を選んじゃダメだと言ったじゃないか!
と言いたくなる話。
第1幕のカメラワークが
レオポルドの言動のようにねっとり。
レオポルド、
過去に同棲していた女性とは
セックスはよかったが
話すと喧嘩ばかりだったと語る。
大変だったのねーと思ったのも束の間、
第2章以降で明らかに原因は
レオポルドのパワハラだったことが判明。
相手の逃げ道をなくす系の
いやらいし追い詰め方。
いる! こういう奴いる‼︎
碌な男じゃないのは
フランツもわかっているはずだが、
セックスの良さに流されて
甲斐甲斐しく振る舞ってしまう。
流されるたびに
あーあ……と思わされる。
レオポルドの出張中に、
フランツがレオポルドに
魅了されたせいで別れた
元カノがやってくる。
レオポルドの前では甲斐甲斐しいのに、
元カノの前では太々しく感じ悪い。
で、セックス。
よりを戻す話がまとまった矢先に
レオポルドが帰宅。
更に何度か訪れるもすぐ立ち去っていた
レオポルドの元カノがやってくる。
レオポルドのセックスを知っている
フランツやレオポルド元カノが
レオポルドにメロメロなのはわかる。
でも気付けばフランツ元カノまで
メロメロになっていた。
なんでや……。
そして4人でベッドルームに入るも、
レオポルドが突っ込むのは
目新しいフランツ元カノのみ。
そういうプレイという訳ではなく、
ただただ残酷なレオポルドの振る舞い。
寝室を離脱したフランツは服毒。
やがてレオポルド元カノも離脱。
フランツは母親に今生の別れの電話をするも
すげなく扱われただけ。
フランツを看取ったレオポルド元カノに
呼ばれたレオポルド、
フランツ母に報告の電話を掛けた後、
フランツの亡骸を跨いでキッチンへ。
ラストカットは窓越しの
絶望的な表情のレオポルド元カノ。
レオポルドの心無い心が焼け石、
レオポルド元カノの男性→女性への性転換と
フランツの自殺が水。
よくもまあこんな酷い話を
思い付いて撮ったもんだよ!(絶賛)
気持ちいいほど気持ち悪いレオポルドに
自分まで完敗した気分。(褒めてる)
フランツの表情もよかったし、
レオポルドの上に乗ったフランツ元カノの
激しい腰使いもよかったし、
レオポルド元カノの
アンニュイな雰囲気もよかった。
ダンスシーン開始時の
4人のお尻のアップに、
タモリ倶楽部を思い出した。