ヴィトンのバッグとスーツケースで夫の来ない母と娘のバカンス。観光客はみんなコップ片手にふらつくヴィッテル村。シュザンヌフロンが女将のホテル楽しそー。ブリアリが監督というので楽しみにみていたが、可もなく不可もなくっぷりが凄い。ブリアリ雰囲気だけで中身がない…って「クレールの膝」のブリアリに言ってやりたい。セスナ機に囲まれたセックスや、ねっちりみせるロミーシュナイダーのお尻のライン、夫からの電話中に浮気相手がロミーの乳首をいじりまくったり。いろいろ撮りたい画があったと思うんだけどブリアリ。娘と少年の恋も微妙に冴えない。15歳の誕生日のプレゼントは自分の標本コレクションから貴重なコオロギのブローチ。着けてあげてたのにベローンてひっくり返っていたり、親父の作った棺桶のなかで初キスの場面で娘のワンピースに蝿がゆっくり歩いていたり。段々麻痺して楽しくなってくる。帰りの日のパッキングでチラッとみえた家族写真、旦那はピコリか。若い女性たちが汲んでくれる無料のヴィッテルの水飲みに行きたい。フランシスレイのサントラは文句なし💫

ブリアリが？撮る保養地での一時のロマンス。パリの女はよりセックスの機会に恵まれているように見えるが、パリには草むらがないので田舎とはイーブンだ、的なセリフに表れるブリアリの鋭い分析。しかし肝心の中身は度を越した羽目外しもなければメロドラマに振り切るのでもなく、ただただ大人の逢引きと若者のピュアなデートの繰り返し。ウブな仮面を被っているのかブリアリ？と思うほど素敵な場面が続く。ロミーが幸せそうにしているときは過去を引きずる男の回想か、これから悪いことが起こる前兆のどちらかだと思っていたのでやや戸惑いも。別れの挨拶はブルドーザーみたいなコオロギのブローチと、知らない人のフリされてあえての公衆の面前でのキス。グッとくる荷造りのラストを妨害するようなホテルのボーイのチョイス。なんか騙されたようだが普通に良い映画を見させられたような気に。最高にかわいい若者カップルが熱いお茶を飲みに入ったカフェで出てきた持ち手だけステンレスになってるグラスが欲しい、昔のバーミヤンのやつ。同じ店にあるエスカルゴとワインの看板の絵も可愛かった。

雨の愛
雨の恋
雨の恋人
雨の中の恋
雨への想い
雨を愛する気持ち
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